「病気だから」と手放されたペルシャ猫 サイトで家族と出会う

 初めてペットを飼う人の中には「ペットはペットショップかブリーダーで買うもの」と思っている人が多いかもしれない。まだ保護犬や保護猫という存在が一般化していないからだ。だが、自宅にいながら、保護犬や保護猫を探せるインターネットサイトもある。大阪府に住む西澤さんはペルシャ猫「リボン」と、そんな犬猫を紹介するサイトで出会った。

(末尾に写真特集があります)

いまではすっかり健康に
いまではすっかり健康に

2カ月の子猫がサイトに

 白くてふわふわな被毛で、ゴージャスなペルシャ猫リボンちゃん。かつて、保護団体により、ある「里親募集サイト」で紹介されていた。当時はまだ生後2カ月の子猫だったという。

 でも、なぜ純血種の子猫が保護され、譲渡されるのか。実はリボンちゃんは「鎖肛(さこう)」という病気だったため、「売り物にならない」とブリーダーに手放されたのだ。

 鎖肛とは、肛門が閉じているため排泄できない病気だ。西澤さんの家に来た時は、すでに手術を受けていて、肛門が締まりにくい以外に健康上の問題は見当たらなかったそうだ。手術費用3万円を支払うことが、譲渡の条件だったという。

 西澤さんは、リボンちゃんを飼う前に、やはりサイトを通じて保護犬のゴールデン・レトリーバーのチェリーちゃんを受け入れていた。

 それ以来、「ペットを飼うなら、ペットショップではなくて、里親募集サイトで探せばいいと思ったんです。ペットショップやブリーダーでは、病気があると売れないからとか、大きくなって売れないからという理由で保健所に連れて行かれる子がいる。いろんな事情で手放される子がいるので、それなら私が育てたいと思うようになりました」

お腹を見せてリラックス
お腹を見せてリラックス

「きつい猫」も甘えん坊に

 幼い頃から10匹以上の動物と暮らしてきた西澤さん。ペルシャ猫の親子を飼っていたことがあり、おっとりした性格が大好きだったという。そのため、またいつかペルシャ猫を飼いたいと思っていたのだ。リボンちゃんを譲渡してくれた保護団体からは「結構気がきついですよ」と言われた。しかし、3歳半になった今、性格は丸くなり、スプレー行為も去勢をしたら治まったそうだ。

 気がきついと言われただけあって、家に来た頃はツンツンして抱っこも嫌がる子だったが、今ではすり寄ってくる甘えん坊に。お腹を上にして眠るなど、すっかり西澤家の一員になっている。いまや家族を癒やしてくれる存在だという。

 西澤さんは、保護してくれた保護団体の方や、病院の先生にお礼を言いたいという。

「リボンは元気です。うんちの切れも良くなって、お尻を汚すことはほとんどありません。リボンを家族に迎えることができて本当に良かったと思います。あの時リボンを助け、保護して下さった皆様、本当にありがとうございました」

渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。文春オンライン、サライ.jpで執筆。自身は、健康のために鍼灸とマッサージに通う。保護犬、保護猫、老犬介護などペット問題を温かな視線で綴る朝日新聞社「sippo」、小学館「Petommorow」の記事も好評!
この特集について
幸せになった保護犬、保護猫
愛護団体などに保護された飼い主のいない犬や猫たち。出会いに恵まれ、今では幸せに暮らす元保護犬や元保護猫を取材しました。
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