小さな子猫が1年で体重6倍、態度もでっかく ダイエットの秋

 我が家の愛猫「はっぴー」(愛称=ふまたん)が、家に来たのは昨年8月。当時は生後3カ月だった。遊んで、いたずらして、甘えて……丸1年。暑過ぎる夏も乗り越えたが、気がつけば太鼓腹に。食欲の秋、初のダイエットに挑むことになった。

(末尾に写真特集があります)

 はっぴーと暮らしていて、少し前から気になっていたことがある。ぽっこりふくらんで見えるお腹だ。横たわると特に目立つ。顔や手足は割と細いのに、抱くとずっしり重たい。

 この1年、お腹をこわすこともなく順調に成長していたが、食欲旺盛の域を超えて、いつもお腹をすかせているかのようだった。

「もっと」この目で見つめられるとついおやつを(生後3カ月の小さいはっぴー)
「もっと」この目で見つめられるとついおやつを(生後3カ月の小さいはっぴー)

 台所でパウチを開ける音がするだけで飛んでくる。ちゅーる~なんて口に出したら、目がランラン。ごはんタイムを終えても、尾を立てて、おいしいものはないかと、常に部屋を巡回している感じだ。

 猫は避妊去勢手術後に代謝が悪くなって太りやすくなるというので、注意しなければと頭ではわかっていたが、わが家に来た時、1キロほどだった体重は3キロ、4キロ、5キロと増えていった。

 はっぴーは商店街の古い魚屋の屋根裏で生まれた。兄妹そろって救出された時、ほかの3匹に比べて極端に体が小さかった。1歳を迎えてもなお、おっぱい、おっぱい、というように自分の肉球をちゅうちゅう吸った。「乳児期に十分おっぱいを飲めなかったのかな、常に飢えていたのかな」などと想像もした。そう思うと、ついつい、甘くなってしまったのだが……。

ザビエル首輪をつけてポーズ(9月)ベッドが小さく見えます
ザビエル首輪をつけてポーズ(9月)ベッドが小さく見えます

飼い主と同じ体形に

 8月末、健康診断のため、はっぴーを久しぶりに動物病院に連れて行った。「あれえ?」と先生が驚いたような声を出した。体重を測ると、なんと5.7キロ。

 「ずいぶんとまた大きくなって……。1歳でこの体重だと、来年は7キロ、再来年は8キロになる可能性もある。肥満になると、いろいろなところに負担がかかります。わかっていますよね?」

「このまま太っていくと……」と同じようなことを、飼い主の私も主治医に言われたばかりだ。仕事の合間にお菓子をぱくぱくして、体重と中性脂肪が大増量。昔はスマートだったはずなのに、「マトリョーシカかよっ!」と仲間に笑われる始末。はっぴーと私の体型はそっくりだ。

「ずいぶん大きくなって」と病院でも驚かれたはっぴー
「ずいぶん大きくなって」と病院でも驚かれたはっぴー

 昔ある獣医さんが「飼い主の体型とペットの体型は似るんだよね」と言っていたのを思い出す。食の管理が甘い人は、ペットも太らせがちなのだ。

 動物病院では、尿も調べてもらった。これも少し前から気になっていたことだ。尿はたっぷり出るものの、回数が少なかった。検査の結果、結晶が見つかった。

「太ると動かなくなる、それも結晶の要因になります。なるべく体を動かし、水もよく飲める環境にして、フードも変えてみましょう」

 こうして、はっぴーの食事は、体重管理+下部尿路ケア用になった。おなかを満たしながら少し減量して尿石管理もする。同居の高齢猫イヌオは夏を境に少し痩せたため、まったく別コース。大変だけれど、今ががんばり時だ。

“それで、次のごはんは何時なの?”

 若社長みたいな貫録になったはっぴーが、ちろっとこちらを見上げた。

藤村かおり
ペットライター。小説等の創作活動を経て90年代後半から、ペットの取材を手掛ける。2011年~2017年週刊朝日記者、2017年からsippoメインライター。丹念な取材と独自の目線から、動物と人の絆、動物と共に生きる人の心をすくい取る記事に定評がある。ペット関連の著書に『長寿猫』『明日にアクセス』など。現在は保護した黒猫、キジ猫と暮らす。

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この特集について
ねこ飼い日記
古い魚屋の天井が崩れ、落ちてきた子猫「はっぴー」。その成長と、引き取った筆者との生活ぶりを同時進行でつづっています。
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