愛犬が薬を飲んでくれない…救世主は「ネリネリペースト」
愛犬や愛猫に薬を飲ませないといけないのに、飲んでくれない――。病気を抱えている子の飼い主にとっては大きな悩みです。ごはんの中に入れたり振りかけたりしても気にしないで食べちゃう子もいますが、嫌がる子は本当に苦労します。
愛犬ぷりぷりは、ここ数年、胆泥症の薬やサプリメントを飲んできました。錠剤は砕いて粉末にし、大好物のヨーグルトに混ぜて。問題なく飲めていたのですが、去年、無菌性結節性脂肪織炎という病気になり、薬の量が増えました。すると、「クンクン、ぷいっ!」と嫌がるように。
なんとか飲んでもらおうと、薬を混ぜてないヨーグルトを上に乗せてごまかすものの、すぐに「これ薬じゃん」と気付かれ、逃げられる。ヨーグルトの量はどんどん増えるし、追っかけ回しているうちに汗だくになるし。薬を飲ませるのに20分以上もかかり、ぷりも私もヘトヘトになってしまいました。
ヨーグルトの食べ過ぎもあったのか、体重が増え、耳の中が脂っこくなってただれていました。獣医さんからは「薬をちゃんと飲ませないと意味がないし、だからと言ってヨーグルトの食べ過ぎはダメ。錠剤はそのまま、粉の薬はオブラートなどに包んで、のどの奥に直接入れること」と指導されました。
意を決してオブラートに挑戦。ところが、粉薬の量がかなり多く、ぷりぷりののどに入れる大きさにしようとすると、オブラートに包んだものが6つほどに。錠剤も加えると、1回の投薬で7回ものどの奥にグイッ!をやらなければならない。これは、私もですが、何よりぷりに相当の負担がかかります。その上、抵抗して暴れると口の中でオブラートが破れ、あたり一面粉だらけの大惨事に。これはなんとかせねば!
薬を包み込んでつるんと飲めるゼリー状のオブラートも検討しましたが、人間用は人工甘味料などで味がついていて、小型犬のぷりが続けるには不向きです。薬が入れられるようにポケット状になっているフードなどもあるけど、わが家は粉薬が多いので難しい。
何かいい方法はないものか……。血眼でググる中で見つけたのが、コレ。ワンニャン向けの投薬用ペースト「おくすりちょーだい」です。
原材料は還元水あめや植物油脂などで、チーズの風味がついているとのこと。早速、一番小さいサイズを取り寄せてみました。
粉末の薬を混ぜ込んで、ネリネリ。そのままだとかなりベトついていますが、薬が混ざると扱いやすくなります。しかし……黒ごまがベースのサプリメントを混ぜると、ドン引きするほどのすごい色に(笑)。
このペーストで錠剤の薬を包んで球状にしたら、懐かしの泥だんご的ビジュアル。これ、いけるのか? かなり不安になりつつ、ぷりに出してみると……「クンクン、パクッ!」。た、食べたー!
見た目は相当ヤバいものの味は悪くないようで、以来、このペーストで朝晩の薬を飲ませています。私がネリネリを始めると、「サプリ団子だ♪」とすっ飛んでくるほどお気に召したようで。
本当は薬以外は与えたくないけど、背に腹は代えられません。毎日、それも1日2回のことなので、ぷりも私も負担になるようなやり方では続かない。それが本音です。
一時期「ヨーグルト=薬」と認識したのか、薬を混ぜていないヨーグルトすら嫌がるように。大好物が嫌いになったらかわいそう。そういう意味でも、今のネリネリペーストはありがたい存在。呪縛から解放されたのか、今は「ヨグヨグ♪」とヨーグルトもおいしそうに堪能しています。よかったよかった。
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