梅雨の晴れ間は日向ぼっこ 猫で感じるお日様のにおい
梅雨の時期、飼い猫は、どう過ごしていますか。
雨が続くと、人でも身体がだるくなったり、偏頭痛が起きたり、洗濯物が乾かなかったり、イベントが中止になったり、あまり良いことがありませんが、我が家の猫らも、雨が好きではなさそうです。
一日中雨が降っている日は、猫らの眠る時間は長くなります。晴れの日ですら、昼間は延々眠っているのに、夜もずっと寝ていたりします。
野良猫さんの場合は、狩りができないため、濡れない場所で体力温存をしていると言いますから、猫は全般的に雨の日は眠くなる生きものなのでしょう。
窓の外のジャスミンのツタの中に住むヤモリも、雨の日は雨宿りのためか、窓の外側にへばりついているのですが、猫らはそれに気づく素振りも見せません。
普段なら、窓の外にヤモリを見つけようものなら、特にサビ猫のあんずは「キャキャキャッ!」と騒ぎ出し、決して手が届かないヤモリに、窓越しの猫パンチをお見舞いするのに。
肌寒くて、薄い毛布で簡易的なこたつを作ると、“こたつ依存症”のキジトラのモモは素早く潜り込み、ほぼ一日、こたつの中で過ごすようになりました。
ただでさえ、雨だと部屋が薄暗いのに、真っ暗なこたつで過ごしていたら、陰気な性格がさらに暗くなってしまいそうで心配です。
そうこうしているうちに、梅雨の晴れ間が訪れました。
飼い主は明るい日差しで目を覚まし、「今日は洗濯だ!」と意気込み、いつもよりすんなり身体を起こします。
そういえば、今朝は猫がドアの外から「起きろー」攻撃してこないな? と思いつつ、寝室を出ると、猫らは窓際を陣取り、日向ぼっこしていました。
「おっ! もう日向ぼっこしてるの。いいねえ。ビタミンDをたくさん作るんだよ」
猫らにそう声をかけると、あんずは「ニャー!」とご機嫌にお返事。
モモは“何よ、今忙しいの”とばかりに、束の間の晴れ間を惜しむかのように身体を日光に当て、毛づくろいにいそしんでおりました。
いつもの朝といえば、あんずがごはんをねだって「ニャーニャー」鳴いたり、食後も私の後をついてきたり、“トイレハイ”で部屋を駆けずり回ったり大騒ぎ。静かなモモですら、やたら甘えて足元にまとわりついてきて、何かと忙しいのですが、梅雨の晴れ間の朝は何だか静か。
2匹とも日差しを浴びて、熱くなったら床でクールダウン、を何度も繰り返しているようでした。
ごはんも食べずに日向ぼっこしているのかな? と思ったら、その日は早朝まで起きていた夫がごはんをねだられ、早々にあげていたようです。
ま、さすがに「日向ぼっこ < ごはん」ですよね。
日向ぼっこのあとの猫たちは、日光をたっぷり吸収してふわふわで、おひさまのにおい。
大量の洗濯を済ませた私は、日光浴より、日をいっぱいあびて満足顔の猫を撫でまわし、猫浴にいそしむのでした。
(ヤスダユキ)
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。