愛猫が激しく口を開けたり閉じたり えっ、歯が抜けた!?
ペットが普段と違う行動をしていると、飼い主は非常に不安になりますよね。
ゴールデンウィークに突入する直前、我が家のキジトラ猫モモのことで、飼い主の私が慌てふためく事件が起きました。
それは、食いしん坊のモモにとって、至福の夕食の時間の出来事でした。
いつも猫たちは、昼間は眠って、飼い主の帰宅時に起床し、夕食をねだりますが、その日の私はずっと家にいて、猫たちは起きるタイミングを逃し、眠り続けておりました。
そしてようやく夜9時頃に、サビ猫あんずが起き、早速「ニャーニャー」とごはんの催促。
その声でモモも起きてきて、2匹にカリカリえさを用意し、楽しい夕食タイムとなりました。
2匹とも、少し食べて、また後で食べるスタイルなので、夕食タイムはすぐに終わります。
続いて、食後の毛づくろいタイムとなり、まったり過ごしていた……はずなのですが……。
どうも、モモの様子がおかしいのです。
口を大きく開けたり閉じたり、あごをガクガクさせたり、首を傾げたり、歯に何やら挟まっているような仕草をしていました。
それは初めて見る様子で、たまたまカリカリが歯に挟まってしまったのか? だとしたら心配ないだろうと、少し様子を見ていました。
しかし、口を開けたり閉じたりするのが治まるどころか、激しくなりました。
不安になって、「モモちゃん、お口見せて」とすり寄りましたが、「絶対にイヤ」とばかりに、口を結んで逃げていきました。
すると、モモは壁側に座り、今までで一番激しく口を動かし、壁に1度だけ、口をこすり付けるような動作をしました。
「モモちゃん!どうしたの!?」
突然のことに驚き、慌てふためく私。
すると、さっきまでの行動がウソのように、ケロッとした顔で座っているモモがいました。
モモの異変からここまで、ほんの2分間くらいの出来事だったでしょうか。体感的にはとても長く感じましたが……。
いつものおすまし顔のモモを見て、一安心。良かった……挟まっていたものが取れたのかもしれないと、ホッとしていると、モモの顔の前に、少し血の付いたゴミのようなものが落ちていることに気が付きました。
「なんだ、これ?」
手にしてみると……、それはどう見てもモモの奥歯でした。
うそでしょ! 歯が取れたっ!!! どうしよう!?
心臓がバクバク鳴り出し、こんな時はどうすれば良いのか、ネットで検索してみました。
すると、どうも猫の歯が取れることは、永久歯であってもそれほど珍しくないことのようで、「出血や歯の神経が出ている」場合以外は、それほど急を要することではないようでした。
口を見てみると、歯茎が赤くなってはいるものの、出血もありません。エサも食べ始めたので、翌朝、動物病院に連れていくことにしました。
モモは、その後は口を動かすこともなくなり、毛づくろいをしたり、えさを食べたり、いつも通り過ごしていました。
歯が抜けて、全く違和感がないことはないと思うんだけど、猫って強い……。でも心配……。
1本歯が抜けるということは、他の歯はどうなってしまうんだろう。一体、何が原因でこうなってしまったのか。不安でたまらない夜が更けていきました。
次回に続きます。
(ヤスダユキ)
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