猫に投薬  ついに“イヤだけど美味しい”と思わせることに成功

おもちゃをモグモグ…
おもちゃをモグモグ…

 長らく皮膚病と付き合っているキジトラ猫モモは、ほぼ毎日、薬を飲んでいます。


 ペットに薬をやることに関して、お悩みの飼い主さんも多いことと思います。食べ物に混ぜて食べてくれるのが一番ですが、そう上手くはいかないことも。


 何度かこの連載で書いていますが、モモの皮膚病とは、原因がはっきりしないアレルギー性のかゆみです。


 かつては2か月程度に1度ほど、ステロイドの注射を打っていた時期もありましたが、腎臓への負担を軽減させるために、免疫抑制剤なるカプセルを飲ませています。


 一時期お腹に広がってしまったハゲ(執拗に舐めるので、長い毛がなくなってしまった部分)も、今はどんどん狭くなり、お腹はフカフカの毛で覆われ、一見完治したかのようにも見えます。


 しかし、薬をやるのが2~3日空いてしまうと、悪化させてしまう心配があります。


 なので、夫がほぼ毎晩、モモに薬を飲ませています。薬に関しては、私はモモを捕まえて押さえる程度で、夫に任せっきりなので、頭が下がる思いです。


 薬のやり方については、「『これは必要なこと』と猫に言って聞かせる」とか、「とにかく、喉の奥に素早く突っ込むことが大切」とか書いたことがありましたが、それらに加えて、現在は更なる進化を遂げています。


 モモは以前、薬を飲ませるために捕まえようとすると、逃げ回っていました。すると、お互い疲弊するのでとっても良くない…。


 ということで、次の段階では薬から逃げるストレスを与えないために、寝ているところでササッと飲ませる、というやり方が定着しました。


 寝ぼけているので、よく分からないまま飲まされ、そのまますぐに眠りについてしまう、というのは、人にも猫にもストレスがかからず、良い方法でした。


 しかし、モモがぐっすり眠るのは主に昼。しかし、平日に落ち着いて薬をやれるのは夜になります。夜は割と起きている時間もあるため、モモが寝るまで薬がやれない→人間も眠れない→モモは緊張感を察して、より眠らなくなる…という悪循環の日も少なからずありました。

 

あんず(左)を抱き枕にするモモ
あんず(左)を抱き枕にするモモ

 それでは人間が疲労してしまうので、“薬を美味しくする”という方法を加えてみることに。役に立ったのが、動物病院でも販売されているチーズ味でジェル状の“投薬補助”なるもの。


 モモの薬は、エサに混ぜるのは不可能なカプセルタイプなので、少しだけ薬にチーズをまとわせ、モモの口に押し込むと(奥まで入れないと、吐き出してしまう)、面白い反応をしてくれます。


“イヤだー!…あら?美味しい!イヤなはずなのにデリシャスだわ…”という顔をして、口の周りをペロペロ。


 普段、チーズ味の食べ物をあげることがないせいか、食いしん坊のモモにとっては、ちょっとした楽しみになってしまったようです。


 さすがに、すすんで薬を欲しがったりはしませんが、爪の先ほどのチーズ味のおかげで、逃げ回らなくなったモモ。


“嫌だけど美味しい”そんな葛藤の中、薬のストレスが軽減され、“今日もその時間か、しょうがないな”といった雰囲気で飲ませられるようになりました。


 多少、薬に慣れたということもあるでしょうが、食いしん坊であることって、薬を飲ませる上でとっても大切なことなのかもしれません。


(ヤスダユキ)

 

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