猫なのに、あきらめない心?! 同居猫はちょっと迷惑…
サビ猫のあんずは、我が家で最も強い意志を持つ生き物です。
この連載で何度かご紹介しましたが、自分が遊びたくなると、「ニャーニャー」鳴いて、我々人間に遊んでもらうまで決してあきらめません。
「あきらめたら、そこで試合終了だよ…」なんて教えた覚えはないのですが……。様々な局面であきらめの良い飼い主としては、そのあきらめない心には脱帽するばかりです。
もちろん、あんずが望む限り、いっぱい遊んであげたい気持ちはあります。心身の健康のためにも、遊びは毎日必要です。
しかし、最近は1日に何度も要求することがあり、無視を決め込むこともありますが、最終的には「しょうがないなー」と、決してあきらめない心を持つあんずが勝利し、遊ぶことになります。
しかし、いささか問題があります。
それは、散々「遊びたい!!」と強い信念を持って意思表示してきたにもかかわらず、「今日は、これで遊ぼうか~」とおもちゃをけしかけると、急に冷めてしまうことが多いのです。
おもちゃを振ったり、床を走らせるように動かしても、あんずはただ見ているだけということも……。
それで、「じゃ、遊ばないね」と言って、おもちゃを片付けると、「にゃにゃにゃぁぁ~」と鳴いて追いかけてきて、また遊びたい意思表示をしてきます。
つまり、あんずは私が出したおもちゃが気に入らなかっただけで、遊びたい気持ちは変わらないのです。
おもちゃは20種類近くあるのですが、最近はおとなになったせいなのか、おもちゃに対する目が厳しくなったのか、なかなか盛り上がってくれません。
昨日まで気に入って猛烈に追いかけていたおもちゃも、急に飽きたりするので、こっちも大変です。
私「今日はこれかな~?ニョロニョロで楽しいよ~」
あんず「……(それじゃないんだよな)」
私「じゃ、こっちか!羽好きでしょ?」
あんず「……(なんか盛り上がらない)」
私「これがあった!パタパタ音がして興奮するよ」
あんず「……(昔は楽しかったけどね)」
私「やっぱり最近はこれ好きだよね?キラキラのやつ」
あんず「……(バカの一つ覚えなの?)」
※()内はあくまで予想です。
まるで、食事に行くときに「何でもいい」と言いつつ、「ラーメンで」と提案すると「ラーメンは嫌」、「じゃ、牛丼で」「牛丼以外」と言う女子のよう。
しかし、ここで私があきらめても、またあんずの“鳴きの催促”が始まるので、何の解決にもなりません。あんずが気に入るおもちゃを選ぶことを私があきらめることは、許されないのです……!
私「これでどうだー!先っちょにふわふわが付いてるやつ!」
あんず「ニャ~(しょうがないな)」
最終的に、こんな感じで、あんずはおもちゃを追いかけ始めます。
でも、“しょうがないな”といった感じで妥協したおもちゃの場合は、早めに遊ぶのをやめてしまうのです。
最初から“これだよ!うぉぉぉぉぉー!”と追いかけているおもちゃの場合は、息が上がって倒れる寸前まで遊び続けます。
妥協した場合は、私と遊んだ後も満足せずに、一人で勝手に走り出したり(最初からそうすればいいのに…)、同居猫のモモにちょっかいを出したりしています。
モモも遊び(というか、取っ組み合い)に応じますが、迷惑そうに隠れてしまうことも。
なので、あんずが満足しないと一番迷惑なのは、モモなのかもしれません……。ごめんね、モモ。モモのためにも、あんずに楽しんでもらうよう努力したいです。
(ヤスダユキ)
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