「かみ癖」ってあるの? なでるとかみつく猫に困っています
子猫時代に、人の手をかむことを「遊び」と覚えてしまった猫は、なでていると急にかみつくといいます。飼い主さんに、ふれあい方法をアドバイスします。
Q:こんにちは、初めまして。私の家で飼っている"さくら"という猫のことなのですが、なでていると突然かみついたり、引っかいてくるんです。子猫のころ、夫が手でじゃれさせたり、かませたりしていたので、「かみ癖」がついてしまったのでしょうか? なでている時だけでなく、たまに触ろうとしただけでもかみついてくるときがあります。この癖は直すことができるでしょうか?
◆人とのつきあい方をやさしく教えよう
A:猫は長い間なでられたり、触られたくない場所を触られたりするとかむことがあります。またおっしゃるように、飼い主がその行動をさらに強化してしまう場合もあります。特に子猫の時期に、人の手をかむことを「遊び」として教えてしまったような場合には、これを治すのは簡単ではありません。
少しずつこれまでとは違ったふれあいの方法を猫に教えましょう。最初はあごの下やおでこなど、猫が嫌がらない部分(主として頭部)だけをなでるようにします。こちらからなでるのは機嫌が良い時や、落ち着いている時に短時間のみとします。(最初はほんの数秒で十分です。)好物をあたえながらなでたり、食事中に軽くなでたりするのも良いでしょう。
ただし、さくらちゃんを触る機会を増やすことで攻撃的になるのを増やしてしまうのであれば、方法が適切ではないと考えてください。そのような場合は、おもちゃなどでしっかり遊んで、疲れてぐっすり眠っているようなタイミングでだけ触るようにしても良いでしょう。また、さくらちゃんが起きている時には人間側からアプローチするのはやめて、さくらちゃんの方から甘えて来た時にだけ短時間なでてあげるようにする方が良いでしょう。
なでている間に、もしさくらちゃんがかみついてきても、叱ったり叩いたりするとますます攻撃的になります。ふつうはかみつく前にイライラした様子でしっぽをパタパタさせたり、耳がたおれるなどの変化が見られるはずですから、かまれる前にやめるようにしましょう。
このようにして、撫でられることに慣れてきてから、少しずつなでる機会を増やしたり、なでる時間を伸ばすようにすると良いでしょう。時間がかかると思いますが、根気良くやさしく、いままでとは違う「人との付き合い方」を教えてあげて下さい。
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