愛犬の「できもの」が破裂し出血… 考えられる病名は?
いつのまにか一大イベントになったハロウィーン。かぼちゃのおやつを作りました。がんばって病院通いをしている愛犬へのごほうびです。
1ヶ月半ほど前のこと。愛犬ぷりぷりの太ももに突然大きなできものができ、それが破裂して大出血。皮膚には大きな穴があいてグチュグチュに。自宅でのケアは難しく、病院通いが始まりました。
患部は強い殺菌効果があるというオゾン水で洗浄。傷の奥まで洗うので、ぷりぷりは痛みから暴れ「キャン!」と切ない声を上げました。
「がんばれ! がんばって!!」
そう声をかけることぐらいしかできません。代われるものなら代わってあげたい……。
できものが破裂してから約1週間。院外検査の結果が出てきました。ところが、血液も免疫も問題はナシ。出血した際の分泌物も検査しましたが、菌などは見つからず。
直後に先生からは、
①虫などに刺されるなどして傷がつき化膿した、
②「無菌性結節性脂肪織炎」という病気、
と、2つの可能性について説明を受けていました。でも分泌物から菌が出なかったことで①は考えにくい、と。じゃあ②なの? それはすぐに診断できない、という話でした。
②は、皮下脂肪が炎症を起こす自己免疫疾患。本来はウイルスなどの外敵を攻撃して体を守る免疫機能が正常に働かず、自分の体、この場合は脂肪組織を傷つけてしまうという病気です。しこりができ、破裂して膿が出たり、それが多発したりといった症状が起こります。原因は不明ですが、手術時に使う糸の異物反応から起こるケースもあるそう。
ぷりぷりは3カ月前に乳腺腫瘍の手術をしました。その縫合糸を「異物」とみなして免疫が自分の体を攻撃したのかも。しかし、それにしては「できもの」が大きく出血も多すぎる……。先生はこの病気のワンコを数多く診ていることもあり、「ちょっと違うんだよなぁ」と首をひねります。
無菌性結節性脂肪織炎は診断が難しく、症状や血液検査の結果などを見ながら、ほかの疾患の可能性を一つひとつ消去していった上でようやく診断に至るそう。
とりあえず免疫を調整する生薬を飲みながら、傷口の処置を続けることに。通うごとに痛みはやわらいでいっているようで、ぷりもおとなしく治療を受けるようになりました。
小さくはなっているもののまだ傷口はふさがっておらず、根気強く治療を続けています。症状や色々な検査結果から、この病気とは言い切れないものの、傷の治りが遅い状況を考えると、やはり免疫が悪さをしたのはまちがいないようです。
ただ、ぷりは元気です。ごはんは毎食モリモリ! 食欲が落ちないのが救いです。むしろ、お散歩を控えめにしてたらちょっと太っちゃった……。ハロウィーンは特別だったけど、日ごろはおやつを控えてダイエット中です。
今回初めて知った無菌性結節性脂肪織炎。調べる中で、この病気で苦しんでいるワンコがたくさんいることを知りました。なかなか診断にたどりつけず、適切な治療がされなかったり、診断されても再発をくり返したり……。もちろん、その子にあった治療をすることで完治したワンコもたくさんいるようです。ぷりぷりもその可能性はゼロではない。日々のボディチェックをしながら、情報収集や勉強を続けようと思っています。
傷が治ったら、ぷりと一緒に何しよう? どこ行こう? それを考えるのが今の楽しみ。まずはトリミングだね! サロンに行けずモッサモサで、トイプーというよりもはやアルパカ⁉︎
これはこれでカワイイから、ま、いっか。
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