保護猫に出会えるゲストハウス 世界の猫好きがやって来る
福岡市博多区に、猫好き注目の宿泊施設がオープンしました。保護猫シェルターを併せ持つゲストハウス「ねこ蔵(くら)ホステル」です。動物愛護センターから殺処分間近の猫を救出し、一時的に保護しながら飼い主を探す「猫シェルター」と「飲食店」が1階、ドミトリータイプの宿泊施設が2階という造りで、猫たちのエサ代や里親探しにかかる運営費用を宿泊代や飲食スペースの売り上げから捻出するというスタイルです。
(末尾に写真特集があります)
「もともと個人で近所の野良猫の保護やTNR活動をしていたのですが、保護猫ボランティア団体の『福ねこハウス』さんと知り合い、皆さんが私財を投じて保護活動をしている現実を見たことがきっかけで、このようなアイデアを考えました」と話すのは運営会社DM都市開発株式会社マネージャーの森信子(しなこ)さん。「相部屋やドミトリータイプのベッドに馴染みのない日本の方が『猫のために』と勇気を出して予約して泊まってくださったり、定期的に飲食スペースに来店してくださる方もいます。シェルターの清掃や猫トイレ掃除まで手伝ってくださる方が多く、ありがたいです。里親探しも順調で、オープン以来4匹が正式譲渡に至りました。世界中の猫好きさんが集まっていますので、まずは皆『my cat!』と愛猫の写真を見せ合うんですよ。言葉が通じなくても猫のことでコミュニケーションが取れ、楽しく過ごしていただいています」。
観光が支援になり、保護猫と里親がつながり、さらには世界中の猫好きたちが友だちになれる─この仕組みが軌道に乗れば、同様の施設を増やしていきたい、と森さん。九州を訪れる際は、ぜひ宿泊候補に!
(取材・菅野治)
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