猫に首輪をつけるべきか、つけないべきか それが問題だ

我が家の猫らは、ここ2年くらい首輪をつけていません。
でも猫を飼い始めた頃は、ペットを飼ったら首輪をつけるのは当然のことだと思っていました。
首輪をつけなければいけないと思った最大の理由は、万が一脱走したときのため。
住所を書いた小さな紙を収納できるネックストラップを首輪につけておけば、誰かが連絡をくれるかもしれない。それがなければ、マイクロチップを埋め込まない限りは、『逃げたら必死で探す』の一択になってしまうというのは不安でした。
二つ目は、猫を飼い始めたころ、どこかに姿を隠してしまうことが多かったので、鈴をつけておけば、見つけやすいということもありました。
三つ目は、実に下らない理由ですが、ペットを飼ったら、かわいい首輪をつけることが夢でした。
とある人気猫ブロガーさんは、季節に合った柄の布で首輪を手作りしていて、ずっとあこがれていました。しかし、猫を飼ったからといって、それまで全くやらなかった『手作り』をいきなり始めるはずもなく、当然ペットショップやネットで選ぶことになります。
まず猫の首回りをメジャーで図り、ペットショップへ。サイズが合って、固すぎず、安全で、かわいいデザイン、かといってゴテゴテしていないのもの……と探してみても、なかなか「これだ!」という首輪は見つかりません。子猫用のものを探したときは、そもそもサイズがなくて苦労しました。
ネットではカワイイものが豊富に見つかりますが、質感がわからないので、見た目で気に入っても「思っていたのと違った」ということがありました。
手作りしたくなる気持ちが分かるな……。とはいえ、手作りのハードルは高く、ペットショップで機能重視の首輪を選び、電話番号を書いたメモを入れるネックストラップを買って、猫らにつけました。
つけるときは嫌がらないけれど、いつの間にか取れて部屋に落ちていたり(安全のため外れやすい首輪でした)、えさを食べるときにストラップがお皿に微妙に当たって食べにくそうにも見えました。
猫は首輪をしているのは嫌なんだろうな……というのは感じつつ、やっぱり『万が一脱走』が心配で、決して首輪を外してはならないと思っていました。
とはいえ、猫たちは玄関に迎えに来てくれたとき、外を伺う仕草はあっても、飛び出してくることは決してありませんでした。むしろ後ずさりしているので、逃げることはないんじゃないかな……万が一というより、億が一くらいなのでは……と思い始めていました。
さらに、猫をお風呂に入れて首回りを洗っても、首輪のあとが全く直らないことに気が付きました。ん……? 猫ってこういうものだっけ? 一度も首輪をつけたことない猫も、首と身体の境目って毛並みが別れているのかな……いやいやいや。

首輪の痕は寝ぐせのようなものだと思っていたけれど、首輪をしているところが擦れて毛がなくなっているのでは……? そう思うと、首輪を外したくなりました。
首輪を外してしばらく経てば、さすがに痕がなくなるだろうと、外して2年くらい経っていますが、いまだに首と身体の境目の毛がくっきり分かれています。もちろん、その間にお風呂に何度か入っているのに。ずっとこのままなのか、もう少し時間が必要なのか、見守りたいと思っています。
猫らは首輪がないほうが、気楽そうに見えますが、首輪をつけるかつけないかでメリット・デメリットはあるので、なかなか難しい問題です。
(ヤスダユキ)
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