保護犬から“日本一の美柴”に 和紙店の広報担当「柴田部長」

小学館 1,200円+税
小学館 1,200円+税

 元保護犬の柴犬で、京都の和紙店「和詩倶楽部」の特命広報部長という肩書を持つ“柴田部長”のフォトブック「はたらく柴田部長」(小学館)が発売された。

 

(末尾にフォトギャラリーがあります)

 

 柴田部長は、商品モデルやSNSでの情報発信など、広報活動を担っており、給料はおやつのニボシで支給されるという。書籍には、オフィスでバリバリ働く姿、ちょっと脱力なオフタイムなど、表情豊かな11歳の柴田部長の日常が盛りだくさん。和犬に似合う美しい京都の景色も見どころの一つだ。

 

 和詩倶楽部のスタッフが飼っていた柴田部長ことすばる君。「ぽち袋だけに、ポチが欲しい」という社長の一言で、看板商品・ぽち袋の商品モデルに決まった。その結果、なんと、ぽち袋の売り上げは15万枚。ぽち袋だけでなく、シリーズ商品が大人気となっている。

 

柴田部長がモデルをつとめた商品が大人気
柴田部長がモデルをつとめた商品が大人気

 普段はお店にはいないが、ホームページやSNSで発表される柴田部長のたまの出勤日には、生の部長に会うために全国からファンが集まる。モフモフしたり、握手したり、一緒に写真を撮ったりと、和詩倶楽部の本店は大賑わいだ。

 

 今や“日本一の美柴”とも呼ばれる柴田部長だが、飼い主さんが保護団体から引き取った9年前は、毛並みはガサガサで落ち着きがなく、現在とはほど遠い風貌だったという。

 

 飼い主さんはフォトブックのあとがきでこう語っている。「柴田部長ことすばるを通して、保護犬の存在を多くの方に知ってもらうきっかけになれば、という思いから柴田部長のぽち袋が誕生しました」。柴田部長と出会ってから、飼い主さんは行き場のない犬をケアして新しい飼い主さんへ送り出す活動も行うようになり、柴田部長はケアの間“教育係”として自宅でも活躍しているという。その様子は、ツイッターなどのSNSで見ることができる。

 

 書籍の編集担当者は「柴犬好きのかたにはたまらない写真が満載ですし、柴犬ファンでない方にも、ほっこり和めるかわいい写真がいっぱいです。写真にはちょっと笑えるコメントが英語と共に付いていますので、世界的柴犬ブームのいま、海外のかたにも喜んでいただけると思います」と話している。

 

「はたらく柴田部長」

和詩倶楽部 編
単行本: 112ページ
出版社: 小学館 (2016/11/1)
価格:1,200円+税

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sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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