猫の名前には飼い主の思いが… 「モモ」1位に微妙な気分
犬・猫ともに、メスの名前の第1位は圧倒的な人気で「モモ」なのだそうです。
そうでしょうね。我が家の2匹のメス猫のうち1匹は「モモ」なので、その割合の高さを実感します。
「モモ」は呼びやすいし、カワイイし、女の子らしいし、1位になるのもうなずけます。ですが、改めて「ダントツ1位である」と聞くと、1位になるほどありきたり……いやポピュラーな名前をつけてしまった……いや、つけたことに関しては、若干の気恥ずかしさもあります。
我が家の猫2匹の名づけは夫が担当しました。私が名づけるとしたら「なると」と「ちくわ」になっていたかもしれません。魚肉の練り製品が好きだからという理由ですが、アニメのNARUTOも存在するから、ややこしいなどの理由で、頭の中だけで却下しました。
といった具合に、私は名づけのセンスはないし、実家で犬を飼ったときの名づけ会議でも良い思い出がなかったので夫任せにしたのです。
2匹がNPO団体のもとで暮らしていたときは、別の名前がありました。今のモモは「よもぎ」、あんずは「蘭」でした。どちらも植物由来だったので、影響を受けて今の名前も植物になったところがあります。
「よもぎ」に関しては、まさにピッタリの名前でした。まず見た目がなんとなく「ヨモギ」っぽいこと(緑色ではありませんが、野草っぽい)。内面も、子猫の割に大人しくて思慮深そうに見えるところが、草餅や天ぷらにして食べたり、煎じて飲んだりすると体に良いといったおばあちゃんっぽい「ヨモギ」のイメージにピッタリの猫だったのです。
NPO団体の方々は、新しい飼い主が見つかったら別の名前になると分かっているのに、ピッタリな名前を付けてくれたのです。猫たちは愛されて暮らしていたのだと感じることができました。
ということから、モモは「よもぎちゃん」のままという案が有力でした。一方、「蘭ちゃん」のほうは、アイドルのキャンディーズを彷彿とさせること(現役のキャンディーズは知らないし、同じでも問題ないのですが)、「ラムちゃん」っぽい(お色気寄り)、ということなどから、変えようという話になりました。
サビ柄猫の元・蘭ことあんずは、鼻筋に1本線が入ったように違う毛色が入っていることが最大の特徴でした。鼻に表れた「1」をフランス語にして「un(アン)」、それを植物にするなら「あんず」だと名前が決まったそうです。こうして改めて書くと、気恥ずかしさ漂う繊細な理由です。私には、絶対に思いつきません。
こうして3日くらい熟考して「あんず」に決まったものの、「モモ」は瞬間的に決まりました。「よもぎ」でもいいけど、もうちょっと女の子らしい名前で、あんずとのバランスを考えて「モモ」になったのです。
あんずと違って、秒速で名前が決まってしまったとモモが知ったら、ちょっぴり荒れるかもしれません。しかし、次女とはそういうものなのだよと、次女の私からよく教えてやりたいと思います。
(ヤスダユキ)
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