猫トイレの「設計」は様々 おしっこ吸収の抜け穴と盲点
前回、前々回と猫砂について書きましたが、今回は砂を入れるトイレについてお話ししたいと思います。トイレ連投ですみません。トイレ選びって本当に重要なのです。
猫のトイレといえば“システムトイレ”が主流です。プラスチック製のトイレ容器と、専用の猫砂やおしっこマットを使うことにより、掃除が便利だったり、ニオイも気になりにくかったりするというものです。
我が家では、猫を迎えることが決まったとき、最初のトイレを深く考えずに量販店で購入しました。そのときは、きちんと設計されたものであれば、どれも同じだと思っていました。しかし、「設計」にも様々あって、向き、不向きがあることを知ったのは、1年くらい経ってからのことでした。
我が家の初代猫トイレは、ドーム状のふたがついたシステムトイレで、猫砂の下は網状になっており、砂の上でおしっこをすると、一番下に敷いたおしっこシートに吸収されるという構造でした。
おしっこシートは吸収力が高く、取り換えるのは1週間に1度くらいで大丈夫。臭いはほとんど気になりません。猫砂は指定されておらず、好みの砂を入れて、汚れた部分を捨ててながら使っていきます。
初めての猫飼いだったので、あまり考えずに「こんなもんかな」と思いながら使用していましたが、このトイレには2つの問題がありました。
(1)猫砂の下の網に、おしっこでふやけた猫砂がつまって不潔
(2)その網の掃除がものすごく大変
つまり、網につまった猫砂に翻弄されるシステムトイレだったのです。
今思えば、紙の砂はふやけて詰まりやすいため、このシステムトイレとの相性は最悪でした。この網のトイレを使うなら、鉱物系や木の砂を選ぶべきだったのでしょう。
しばらくは、網に詰まった猫砂をいちいち綿棒で取るという、大変な掃除を続けていました。
そして、2~3年経ち、もとのトイレが古くなったので、今のトイレに買い替えることに。2代目のトイレは、網に翻弄されない、おしっこシートもない、砂だけを入れておけば良いシステムトイレにしました。
今のトイレは工夫がなさそうな何の変哲もないトイレですが、洗うときの手間がかからないので気に入っています。
しかし最近、また新たな問題があることに気が付きました。このトイレでは、猫の体調を調べるために、おしっこを採取することができないのです。なぜなら、構造上、おしっこは全て砂に吸収されてしまうからです。
初代の網がついたトイレなら、おしっこシートを敷かないでおけば、おしっこは下にたまるので、楽におしっこが採取できたのです。最近、太り気味のモモのおしっこを採取して病院で調べてもらうためには、また網タイプを買うしかない……。
トイレって奥が深すぎて、本当に難しい。画期的なトイレと猫砂って、いつか出てくるんでしょうか。
(ヤスダユキ)
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