企業における家畜福祉への取組みの国際動向

地球生物会議(ALIVE)が制作・発行している会報『ALIVE』は、様々な動物問題を取り上げた特集記事を中心に、支部代表・調査員スタッフによる活動報告、全国の会員活動、学識者による寄稿記事のほか、ライフスタイル、海外ニュースなど充実した内容でお届けしています。

今回は、最新号(2016春No.117)より、世界規模の動物保護団体等が発信しているニュースを会員ボランティアが収集・翻訳した記事の一部をご紹介いたします。




■グルポ・ビンボ

 メキシコ、米国、カナダ、ラテンアメリカ、中国、英国に企業展開しているメキシコ最大手の製パン企業である同社は、供給会社からのバタリーケージ鶏卵の購入を段階的に廃止し、2025年までにメキシコや全世界においてケージフリー鶏卵を使用するという企業努力を発表した。(2015年12月3日/Humane Society International )


■サブウェイ・カナダ/メキシコ

 サブウェイ・カナダはカナダ全土で約3,000店舗を展開、サブウェイ・メキシコは、メキシコ全土で700店舗以上を展開している、チェーンである。両社は北米の供給会社から仕入れているバタリーケージ鶏卵を、2015年までに100%ケージフリー鶏卵にすることを発表。

 これにより、サブウェイ・カナダはカナダで増え続けるケージフリー鶏卵のみの使用を表明する企業(マクドナルド、ネスレ、スターバックス、ユニリーバ、マリオット・インターナショナル、ヒルトン・ワールドワイド)のリストに加わることになる。サブウェイ・メキシコも同様だ。

 なお、カナダではほとんどの雌鶏はバタリーケージ。カナダの鶏卵産業はケージを継続するかケージフリーに移行するかを決めるために基準を見直す方針だ。(2015年12月29日/Humane Society International )


■カーニバル・コーポレーション

 世界最大手のクルーズ客船の運行会社である同社はHSUS(The Humane Society of the United States)と協働関係にもあり、2025年までに同社全ブランドにおいてケージフリー鶏卵を採用すると発表した。同社のRoger Frizzel氏は、同社と自社ブランドが動物福祉を認識することは顧客にとっても重要なことであり、100%ケージフリー鶏卵という目標に向かっての継続的な取り組みが期待されている」と語る。(2015年12月21日/The Humane Society of the United States )


■ネスレ

 米国の他社から相次いで(動物福祉の)誓約が発表される中、世界最大手の食品会社である同社は、米国での全ての製品においてケージフリー鶏卵のみを使用するという画期的な誓約を発表。この決定は同社のサプライチェーンにおいて2020年までに完全移行される。同社は2億ポンドもの鶏卵を製品に使用するため、数百万羽もの雌鶏の生活がこの先ずっと劇的に向上する。さらに、同社は米国外においても確固とした誓約を表明しており、その国々において北米での販売製品のスタンダードに合わせる努力がされている。

 なお、同社は2015年にWAP(World Animal Protection)とのパートナーシップを表明、WAPと協働し、ソーシング戦略の重要項目として動物福祉に関する専門知識を向上させてきた。(2015年12月22日/World Animal Protection )


■バーガーキング、ティム・ホートン

 親会社のRestaurant Brands Internationalの方針に応えるかたちで、両社はカナダ、アメリカ、メキシコにおいて2025年までにバタリーケージ鶏卵の使用を100%ケージフリー鶏卵に移行する方針を発表した。

 ティム・ホートンは「問題へのさらなる理解につながるよう、HSUSとHSIとの協働を継続する」と話す。

 世界展開しているケージフリー活動には数十社の大手食品企業が参画している。(2016年2月1日/Humane Society International )


■クローガー

 アメリカ国内に3,400店舗以上のスーパー、コンビニを展開する、最大手で歴史あるスーパーマーケット・チェーンである同社は、2025年までにケージフリー鶏卵の販売を100%にすると発表。残酷な畜産慣習の変革を求めてきた数十年におよぶ探求が重大な分岐点に達したのだ。

 HSUSのJosh Balk氏は「国内最大手の歴史あるスーパーマーケット・チェーンが、ケージフリー鶏卵100%にする時期をはっきり近い将来に示しているため、米国において雌鶏をケージに閉じ込めている鶏卵産業は確実に少なくなっている」と話す。「これは本当に重要な分岐点の瞬間だ。」

 ここ数か月、ケージフリーへの移行の動きは転換点へと達している。今週だけでも、同社のライバル企業であるAlbertson%27s(国内第二位の食料品チェーン)、そして、Delhaize(もう一つの大手食料品チェーン)もまた100%ケージフリー鶏卵のポリシーを発表した。他の数十社もすでに同様の発表をしている。(2016年3月2日/The Humane Society of the United States )

この特集について
from 動物愛護団体
提携した動物愛護団体(JAVA、PEACE、日本動物福祉協会、ALIVE)からの寄稿を紹介する特集です。
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