警察犬「アル」が退任 9年半495件出動、本部長賞誉2度
第22代広島県警警察犬のアルバート・オブ・グリーンフォレスト号(愛称アル、10歳、オス)が21日、9年半にわたる任務を終えた。同日、広島県坂町の県警察学校で退任式があり、警察官たちが功績をたたえ拍手で見送った。
ジャーマンシェパードのアルは、温厚で人なつっこい性格。計495件の任務に当たり、強盗事件の容疑者宅を足跡から特定するなどし、2度の本部長賞誉(しょうよ)と、刑事部長賞を受けた。人間の70歳に相当する高齢になり、退任が決まった。
「あきらめない気持ちをアルから教えてもらいました」。退任式で鑑識課警察犬係の中島弘道巡査長は涙ながらに語った。2010年、自殺を図ろうとした高齢男性が行方不明になり、3日ほど経っていた。臭いが薄れ発見が難しくなっていた。だがアルは雑木林内で臭いをたどり、男性を発見したという。中島さんは「ありがとうと伝えたい。ゆっくり休んでほしい」。
アルは今後、三原署の職員に引き取られ職員宅で暮らす。退任式では歴代の鑑識課長らも出席し、ドッグフード1年分などが贈られた。
(高島曜介)
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