猫をお風呂に入れたら、わが家が“化け猫屋敷”に!?
猫はきれい好き。
起きている間は、毛繕いばかりしています。
腕、足、おしりをペロペロ舐めて、顔は招き猫スタイルでクルクル撫でる。足の指(?)をぱーっと開いて、その間も念入りに。私だって、そんな念入りに指の間は洗わない。(洗えよ)
猫のザリザリした舌で、身体を舐めているだけなのに、獣臭さはないし、見事なものだなぁと感心しています。
そんなにきれい好きなら、好んでお風呂にも入ってくれれば助かるのに……。
そう、わが家の2匹の猫は、他の多くの猫と同じように、お風呂が大嫌い。
たまに気持ちよさげに湯船につかったり、泳いだりしている猫も見かけるけど、実にうらやましい。
うちに猫らがきて1週間以上経過した頃、元々野良猫なので汚れていたし、抜け毛も多かったので、思い切ってお風呂に入れることにしました。
お世辞にもよい毛並みとも言えない猫たちには贅沢な、オーガニック猫用シャンプーを買い求めました。私のシャンプーより高いけど、愛猫のためだ。
そしてよく晴れた夏の日に、猫風呂を決行することに。計画は以下の通りです。
(1)バケツ(たらいがなかった)にお湯を入れ、シャンプーをとく
(2)猫にシャワーをかけ、少し濡らす
(3)猫を持ち上げ、ゆっくりお尻からバケツのお湯に浸す
(4)もう一人が、身体をがしがし洗う
(5)シャワーで流す
(6)タオルドライ
(7)ドライヤーで乾かす
(8)その辺のどら猫が、シャンプーの香りがする、ふわふわ猫に変身!
こう書くと簡単に見えるけど、実に疲労がたまる出来事でした。
まず1匹目は、おとなしいモモから。
シャンプー液を準備してから、モモをだっこして浴室へ。
床に着地させたまでは、何が起こるのか分からず、おとなしかったけど、シャワーのお湯が出た途端に暴れ出しました。
足に水が少しかかっただけなのに! 暴れるの早い!
私の手を離れて夫の肩に乗り、「ナーン! ナーーン!!」と、今までに聞いたことのない声で鳴き始めました。
おそらく、高いところへ上れば安心という、猫の危機管理能力が働いたのでしょう。
さらに、モモの緊急事態を聞きつけたもう1匹の猫あんずは、浴室の外から「何が起きているの!? 大丈夫?」とでも言わんばかりに「ウワーンワーーン!!」と、これまた聞いたことのない大声で鳴き出し、狭いわが家が“恐怖の化け猫の館”と化しました。
あまりにその声が恐ろしく、私はすっかりビビってしまいました。
こんなに嫌がっているのだから、お風呂なんか入れない方がいいのかな……。
果たして、初めての猫風呂は無事に決行できるのか。恐怖の化け猫屋敷に訪れる運命やいかに。次回に続きます。
(ヤスダユキ)
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