犬を飼う前に知ってほしいこと ブルは暑さが苦手、熱中症注意

 フレンチブルドッグやパグなどの短頭種は、愛敬のある外貌を持ち、性格も明るく一緒にいるのが楽しい犬種です。

 しかし彼らを飼う上で注意しなければならないことがあります。犬は人と違って汗をかいて体温を下げることができません。そのためパンティング(口を開いてゼイゼイと浅く速い呼吸をすること)によって体温を下げますが、短頭種ではその効率が悪いため、暑さが苦手な犬の中でも特に熱中症にかかりやすいことを覚えておいてください。

 四季のある日本の夏は、彼らにとっては「過酷」と言っていいでしょう。健康なフレンチブルドッグがワクチン接種のために動物病院に来ただけで体温が40度を超えていたりすることもあります。

 彼らの多くは、気温が高めの日や少し運動をするといつも「ゼイゼイ」と息をしています。ある学者に言わせるとこのような犬たちは、我々人間がストローで息をしているのと同じようなもので、呼吸にかなりの努力が必要なのだそうです。

 本来、犬はオオカミのように長い鼻づらを持っていました。それを人間が改良し、このような犬種を作りだしました。英国では、犬本来の姿を極端に変えたことによって健康に障害がある犬が増えたとして、繁殖基準改正に乗り出しています。我々人間はある意味、見かけや好みで犬の外貌を変えてきたわけですが、そのことによって犬が苦しむことがあってはならないと思います。今後日本でも、見かけのかわいさだけでなく、犬がより健康に長生きできるような方向に繁殖基準が変化していくことが望まれます。

村田香織
獣医師、もみの木動物病院(神戸市)副院長。イン・クローバー代表取締役。日本動物病院協会(JAHA)の「パピーケアスタッフ養成講座」メイン講師でもある。「パピークラス」や「こねこ塾」などを主催、獣医学と動物行動学に基づいて人とペットが幸せに暮らすための知識を広めている。

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