坂上パパ、能登半島地震の被災地へ 動物たちの保護状況を見聞きして感じたことは
こんちわ、坂上です!
実は先日、能登半島地震で甚大な被害を受けた地域のひとつである、石川県珠洲市に行かせて頂きました。
映像を遥かに超える惨状
被災状況の様子は逐一報道番組等の映像で観てはいたのですが、実際は映像をはるかに超えた惨状であり、その場にいるだけで息が苦しくなって来るほどでした。
で、わたしは何故被災地を訪問させて頂いたかといいますと、東日本大震災の際、飼い主を失った動物たちが路頭に迷う姿を目にしていましたので、「さかがみ家」としてできることはなにか? を自分の目で確かめるために行かせて頂いた次第。
そんな中、現地で自身が被災したにもかかわらず保護活動をされている方とコンタクトを取ることができ、動物たちの保護状況を詳細に聞くことができたのです。
正直、行きの新幹線の車内でのわたしの気持ちとしては、期待半分諦め半分といいますか。
期待の部分としては、やはり東日本大震災という前例があったわけですから、その教訓が端々で生かされているといいなと。
一方で、震災直後はメディアの影響もあり「備え」に対して高い意識を持ちますが、それが持続しないのも、わたしも含めた人間の甘さであり、なにより日本の行政の体質でもあるのかなと。
実際、珠洲市も避難所の設置に関してはある程度スピード感はあったようなのですが、動物帯同OKの避難所は被災してから一カ月後のことだったとか。
結果、車中泊を余儀なくされる方も多く、早々に他県に避難されたご家族も相当数いらっしゃったようです。
思いやりや気遣いや遠慮
もちろん大規模な震災ですので人命が優先されるのは致し方ないことだと、みなさん理解しておりました。
ですが珠洲市は災害時に備え大掛かりな避難訓練を定期的に行っていたようで、その時動物帯同はOKだったそうなんです。
それが実際に震災に見まわれ、半ばパニック状態に陥った状況の中、動物が苦手な方々の声に行政が押され、覆ってしまったと……。
それでは、いったいなんのための訓練だったのか?
百歩譲って避難訓練の際は動物OKにしちゃったけど、予想以上にクレームが多かったので混乱を避けるためにNGにしてしまいましたとするならば、裏切った形になってしまった動物を家族の一員として生活している方々への信頼を取り戻すべく、早急に動物OKの避難所を設置すればいいだけなんです。
それが何故、1カ月も要さなければならなかったのか。
わたしは動物を愛する方々も、もっと声をあげるべきだとおもっています。
ただ、なかなかそうはならないんですよね。
避難所は基本、顔見知りのご近所さんたちとの共同生活となります。(今回は元旦ということから帰省中の方や観光の方もいらっしゃったそうですが)その中にはご家族を亡くされた方もいらっしゃるわけで、その方たちの気持ちをおもえば、これ以上のストレスを与えてはいけないと身を引いてしまう。たとえ自身もご家族の誰かを失っていたとしても……。
要は被災者の方々の気遣いや思いやりや遠慮によってバランスが取られている。
災害時における動物保護に関しても同じことで、結局は獣医師会や民間の動物保護団体の無償の応援によって最悪の事態が避けられていると言っても過言ではないんです。
だからといって行政に対してなんでもかんでも責任を押しつけるつもりはありません。職員のみなさんだって寝ずの対応に追われているわけですから。
ただ町民市民県民の命、生活を守ることが行政の使命だとするならば、せめて「備え」に対してはしっかりと労力を払いましょうよと強く訴えたい。
日本で暮らしている限り、地震災害から逃れることはできないわけですからね。
被災地で保護された子たちを
とのことから、「さかがみ家」は今年は能登半島地震における被災地で保護された子たちを中心に引き取らせて頂くことに決定しました。
現在、6匹の猫ちゃんを迎え入れさせて頂きましたが、飼い主さんたちの愛犬&愛猫に対する所有権の是非が判断されるのはこれからだと言われておりますので、限りはありますが、迎え入れる体制は整えておきたいなとおもっております!
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