猫に鼻うがい!?動物病院でビックリ仰天の診察 だけど愛猫はスッキリ快調
「猫アレルギーですけど」と銘打ったこの連載ですが、ここのところ「老猫たちの通院日記」に変えた方が良いのでは?というほど、通院の話が多くなっております。
猫らが今年13歳を迎える高齢猫だから、というのが理由のひとつにありますが、我が家のかかりつけ獣医さんに診ていただくと、毎回ご報告したい内容になるから、というのがふたつ目の理由としてあります。
先日、またいつもの獣医さんのところにキジトラ猫の「モモ」を連れて行ったところ、かつて経験したことのないビックリ仰天の診療内容だったので、お話させていただきたいと思います。
モモの体調が悪くなり、いつもの動物病院へ
キジトラ猫のモモは、ここ半年ほど口内炎の治療で定期的に通院しています。
口内炎はすぐに命にかかわる病気ではないものの、モモの場合はなかなか治らず、長期的な治療が必要になります。
かかりつけのおじいちゃん先生の考え方としては、「インターフェロン治療などもあるけれど、それはやらずに、投薬しながら様子を見つつ、猫それぞれの寿命を全うして欲しい」とのことでした。
私と夫もそのご意見には同意しており、自宅で投薬しつつ、薬をやめる期間もつくりつつ、ひどくなったときは通院して注射を打ってもらうなどして、なんとかやり過ごしております。
今回は、モモがくしゃみをしていたことと、喉(のど)の調子も悪そうな気がしたので、飲み薬が残っていたものの、病院に連れて行くことにしました。
同時に5歳の娘も体調を崩していたため、今回は夫がモモを病院に連れて行ってくれることに。
すると、今回ばかりは何が何でも私も行きたかった……と後悔するような、衝撃の診療内容だったのです……。
猫に鼻うがい!?ってホント?
夫は動物病院から帰ってくるなり、こう言いました。
「先生が、モモちゃんの鼻を烏龍茶で洗っていたよ~」
「……え?烏龍茶って、烏龍茶!?鼻を!?え!?」
“鼻を洗う” “烏龍茶”。どちらも動物病院ではあまりお目にかからない内容なので、どこにツッコミを入れたら良いかわかりません。なぜそんなことになったのか、診察はこんな流れだったそうです。
夫は、ここ数日のモモについて、先生にくしゃみやのどの調子について話したそうです。
すると、先生はいつものように、モモの体のあちこちを触ったり、口の中を見たりして、おもむろに注射を2本、ブスーっとやったそうです。
先生によるとモモは、どうやら風邪っぽく、鼻の調子が悪かったようなのです。
そんなモモの様子を見て、先生はどこかから烏龍茶を持ってきて、「猫ちゃんは、烏龍茶の味が好きなの」など言いながら、顔を押さえて鼻に烏龍茶をトポトポ~っとかけたのだそう。
「ブエッホ!」みたいな感じでモモは嫌がっていたそう……。そりゃそうですよね……。
烏龍茶が好きって……そうなの?本当に好きだとしても、鼻からは飲みたくないよね……。私も鼻うがいはよくやるけど、お茶でやるのは嫌かもなぁ。
夫はただ驚いて、でも先生のことは信頼しているので、“そんな治療もあるのか……!”と感心したといいます。
モモはスッキリ快調に!
仰天の診療内容で、一番大切なのは、その後のモモの様子です。
少なくとも翌日以降は、くしゃみはなくなり、ヘンな呼吸音もなくなったのです。2本の注射が効いたというのもあるのでしょうが、烏龍茶も功を奏したと思わざるを得ません。
かといって、家でもやってみようとは、思わないですけども……。本当に味が好きなのかどうか確かめられないし、嫌がりはするようなので……。
ネットで検索してみましたが、「猫に烏龍茶や緑茶、紅茶などカフェインの入った飲み物は飲ませない方が良い」という記事は見つかりましたが、「鼻うがい」についてや、「烏龍茶の味が好き」という話は見当たらず……。
これはおじいちゃん先生による長年の経験による知恵と技なので、マネをすることを勧めるものではありません。「こんな獣医師さんもいらっしゃる」というお話として、受け止めていただけるとうれしいです。
(次回は4月18日公開予定です)
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