家族に自然と溶け込む元保護犬たちの幸せな姿 保護犬をひとつの選択肢に

動物病院の待合室で、夫に抱かれている「マル」。元保護犬

 3年ぶりに行動制限がなかった夏が終わり、「動物愛護週間」がある9月がやってきました。期間中は、環境省が取りまとめているだけでも大小200以上のイベントが企画されているとか。私が所属する『エンジン01文化戦略会議』の『動物愛護委員会』でも、9月24日、「川島なお美動物愛護基金」の授与式を行います。その模様は次回に書かせていただきますね。

コロナで増えた? 犬猫の飼育と飼育放棄

 動物愛護週間が近づいているからなのか、最近また、よく見かけるようになったのは、譲渡会や動物愛護団体の活動を特集するニュース番組や生ワイドです。

 リードは、「コロナでStay Homeの時間が増えて、犬や猫を飼い始めましたが、さまざまな事情により飼いきれなくなって、保健所や愛護団体に引き取ってもらう人たちが後を絶ちません」というもの……。

 コロナや在宅時間が増えているせいにしていますが、コロナが流行する前から、そういう人はいましたよね? 残念ながら……。

 とはいえ、実際、我が家もマル(旧名・キャロット)を保護したのはコロナが流行し始め、圧倒的に在宅時間が増えたころ。“コロナきっかけ”というのは、やっぱり存在していたのだと思います。

「マル」もコロナが流行し始め、宅時間が増えたころに迎えた

 ペットショップが激増したのもコロナの時期と重なっています。私がよく通る都内の某商店街には、決して離れているとは言えない距離に3件ものペットショップがあります。セレブの街として知られるので「出店すれば犬や猫が売れる」と思われたのでしょうか。“蛇口”はなかなか閉まりません……。

保護犬はとってもカワイイ

 マルを迎える大きなきっかけになったのは、「ミニピンなら山田さんだと思って」と声をかけてくれた浅田美代子さんの存在があります。美代子さんが「信用できる」「(代表が)若いのに、しっかりしている」と絶賛されている『Wonderful Dogs』に“お見合い”にいき、我が家に迎えたことは、これまで何度も書かせていただいています。ブリーダー崩壊から保護されたマル。推定6歳。ミニピンなのに6kgを超える太っちょでした。

 そこから3kg近いダイエットと両眼の白内障手術に成功し、先住犬で、同じく保護犬のミニピン「ハンター」と毎日、仲良くしてくれています。

元保護犬の「ハンター」

 先月16歳の誕生日を迎えた「ココ」を含めた3匹との暮らしのなかでも、保護犬であり、これまで大変な犬生を送ってきたであろうハンターとマルの可愛さは格別であり、毎日のように「よくウチに来てくれたね」と言いながらなでなでしています。

保護犬も選択肢の一つに

「チワワやミニチュアダックス、トイプーなどと同じに、保護犬という一つの選択肢があるのが理想。そこを目指しています」とは、『さかがみ家』の坂上忍さんの言葉です。

 犬や猫が大好きで、一緒に暮らしていれば、どんな方でも多かれ少なかれ犬や猫に関するニュースを知ることでしょう。そのニュースの中に、前述の「コロナ禍で犬や猫を飼い始めたけれど、結局、飼いきれなくて手放すことになった」身勝手な飼い主たちの実態があるのかと思います。

 それでも、選択肢に保護犬や保護猫がないという方の気持ちは、正直言ってわかりかねます。もちろん、多くの方にお世話になって迎えた保護犬や保護猫を短期間で再び手放すことになった方の気持ちは、どんな事情があるにせよ、もっとわかりません……。

保護犬について周知していく

「動物愛護委員会」でさまざまな啓蒙(けいもう)活動はしつつも、保護団体さんのような活動はしていない私や、委員会メンバーが偉そうなことは言えません。ですが、「保護犬はイイ子」、「保護犬はカワイイ」と発信し続けることは、選択肢に保護犬や保護猫を入れてくださる方がお一人でも増えることに必ずやつながるとも信じています。

 実際、「保護犬のこと、美保子さんに聞こうと思って」と連絡をしてきてくれる知人は、これまで何人もいましたし、SNSにハンターやマルの画像をアップし、「#保護犬」「#繁殖引退犬」「#ミニピン」などとハッシュタグを付けると、「ウチの子も同じです」とフォロワーさんがコメントをくださったりもします。

特別なことではなく、当たり前のこととして

 最近とてもうれしかったのは、Facebookでつながっている知人の男性ディレクターが、「保護犬、かわいいですよね? だんだんと家族や家に慣れていくプロセスをみるのが、たまらなくいとおしいし好きな時間です」と返信をくれたことでした。これまで、そのディレクターさんと犬の話をしたこともなければ、ましてや、彼が2匹目の保護犬を迎えたということも初耳だったので驚かされると同時に、声高に保護犬の存在を発信しなくとも、フツーに保護犬を迎え、幸せに暮らしている彼と、ご家族こそが、「選択肢の一つに保護犬がある」理想形なのではないかと思いました。

仕事部屋で私の足元に必ず居てくれるハンター(左)とマル

 いまもハンターとマルは私の仕事部屋に置いてあるベッドに、くっついて眠っています。私がパソコンに向かっているときは、いつもそうです。こんな幸せはありません。
改めて書かせてください。保護犬はカワイイ。保護犬はオススメです!!!

(次回は10月11日公開予定です)

【前の回】信じて乗り切る8月 亡き愛犬「ピン」がみんなのことを守ってくれている

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。『踊る!さんま御殿!!』の構成や、『バイキングMORE』『サンデージャポン』などのコメンテーターを務める。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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この連載について
山田美保子の育犬日記
人気放送作家の山田美保子さんが愛犬たちとの日々をつづるブログ。ペット愛好家セレブの御用達グッズなど、芸能界の話題も。
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