保護犬「ハンター」我が家に来て7回目の誕生日 時間をかけ夫との距離も近く
3月22日は、我が家にとって3匹目のミニピンであり、初めての男の子=長男である「ハンター」の誕生日でした。
譲渡会場での出会いから7年
ハンターに初めて会ったのは2015年の1月。「どうぶつ愛護団体 the VOICE(ぼいす)」さんの譲渡会場でした。
前年の8月31日、長女の「ピン」が虹の橋を渡っていってしまい、夫婦そろって毎日、泣きながらも、「次は保護犬」と愛護団体のホームページを開いてばかりいたあの頃。ピンに瓜二つの子を夫が見つけ、比較的、近所で開催される譲渡会にアポをとったのでした。
結果的に、もっともピンに似ていた「一騎」くんは他所の家の子になり、一緒に保護されたハンターが我が家に来ることになりました。
いくつになっても甘えん坊
3月22日は本当の誕生日ではなく、正式譲渡の日です。そのときハンターは推定3~5歳ということでしたから、少なく見積もって10歳、多く見積もって12歳。ピンが旅立ったのが11歳と4カ月ですから、それを考えただけでも心配になってしまいます。
でも、夫の見立てでは、「ハンちゃんは5~6歳」(笑)。「なに言ってるの? ウチに来てから7年経ってるんだよ」といつも注意するのですが、夫は「まだまだ子犬」と言い張ります。
確かにハンターは、いまだに甘噛みをするし、私が家のどこに居てもついてくるし、寝るときはいつもベッドに潜り込んできて体をくっつけて寝る、本当に甘えっ子です。
ハンターと夫の関係
ハンターは、まったく人に慣れなくて、獣医師さんの前でもタクシーのドライバーさんの前でも、舌を出してずっとハァハァハァハァいっています。
あまり書くと夫に悪いのと、保護犬を敬遠してしまう方が増えてしまうといけないので最近は書いていませんが、ハンターは夫にはずっとなついておらず、やっと距離が縮まったのは、一昨年の6月に「マル」がやってきてからです。
それでも、夫が仕事から夜帰宅すると、もっとも吠えるのはハンター(苦笑)。夫は、「ハンターは子供だから、俺の顔を忘れちゃうんだよ」と言うのですが、いやいや、そんなハズもなくて……。どうして、あんなにも吠えるのかは、いまだに謎です。
ですが、夫が出かけるときは必ず玄関まで行って見送りますし、私が泊まりの仕事で留守にしているときは、「昨日はハンちゃんが一緒に寝てくれた」と夫を歓喜させています。距離は確実に縮まっているのです。
ハンターと私の関係
では私とハンターの関係はというと、親友のようでもあり、分身のようでもあります。ハンターはいつも私の心の中をすべてわかっているような顔をして、私にぴったり寄り添ってくれます。こうして原稿を書いているときも、ハンターはリビングからスタスタとやってきて私の仕事机の足元で寝そべるか、「抱っこ、抱っこ」とねだって私の膝の上に乗ってきます。
そういうところ……本当にピンとそっくりで……、ハンターがいなくなったら、いったい私はどうなってしまうのだろうと今から心配でなりません。
加えて、マルの面倒もよくみてくれるし、全盲の「ココ」が不快に感じるようなことは絶対にしないハンター。ごはんのときも、ハンターはもっとも遠慮がちで、ココやマルのように誰かのごはんを取りに行くようなこともしません。
犬の世界にレディファーストがあるならば、ハンターはレディファーストのジェントルマン。でも、内面はチャーミングで、おっさんぽいところは皆無の、愛すべき紳士なのです。
お誕生日おめでとう、ありがとう
そんなハンターには現在、「慢性腸症」「リンパ管拡張症」「リンパ球形質細胞性腸炎」などの診断がくだっていて、定期的に血液検査をしたり、3日に1度、ステロイドを服用したりしています。
すぐに命に係わることはないそうですが、他の2匹に比べて便秘気味で、便の量が少なく、嘔吐グセもあるハンター。
でもやっぱり、やることなすこと子犬っぽくて、色々な意味で目が離せないカワイイ子です。
ハンターの誕生日当日は何もしてあげられなかったのですが、翌々日の3月25日、小さなケーキを買ってきて、みんなでお祝いしました。
ハンター、おめでとう。そして、ありがとう。
ハンターは、保護犬の代表として私に毎日、いろいろなことを教えてくれています。
(次回は5月10日公開予定です)
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