年末年始は猫たちの爆笑コメディーで笑いたい! おすすめ猫映画3選

 まだまだコロナ禍ではありますが、お正月は笑顔で迎えたいもの。2022年は寅年ですが、十二支に入れなかった猫たちが活躍する爆笑コメディーを観て、笑い初めをしていただきたいです。

 見た目は猫で中身はごうまん社長!

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メン・イン・キャット

 まず1本目に紹介するのは、オスカー俳優のケビン・スペイシー演じる大企業の社長が、いきなり猫になってしまうというドタバタコメディー『メン・イン・キャット』(16)。タイトルの響きからもわかるとおり、ウィル・スミスの人気SFアクション映画『メン・イン・ブラック』シリーズを手掛けてきたバリー・ソネンフェルド監督作です。

 ケビン演じる主人公は、大企業のワンマン社長であるトム。ごうまんな生活で家庭をまったく顧みない父親のトムですが、娘レベッカの誕生日に猫をねだられたため、しぶしぶプレゼントとして猫を購入します。ところが雷が落ちるというアクシデントで、猫と共にビルから転落したトムは、意識不明の重体に。

 幸いにも猫は無傷でしたが、事故の際にトムと猫の意識が入れ替わってしまったようです。猫は無事にレベッカのペットとして迎えられ、トムは仕方なく、猫として生活をしていきますが……。

 主演はケビンというよりも、血統書付きのサイベリアンですが、「ミスターもこもこパンツ」というトホホな名前をつけられます(笑)。この猫が実におちゃめで、中身は人間なのに猫ということへの戸惑いぶりがなんともおかしい。特に、猫のくせに酒を飲んで酔っ払うというくだりには大笑い。

 さらに彼が、社長の不在につけこんだ部下が良からぬことをたくんでいると知ったからさあ大変!なんとかそれを阻止しようと、一生懸命自分がトムであることを妻や娘にアピールしていきますが……。

 トムは猫になったことで、自分の人生にとって何が一番大切なものかと、初めて気づいていくから、まんざら悪い体験ではなかったのかも。とびきりのハッピーエンドを迎える映画なので、そこは安心して楽しんでいただけます。ちなみに、ペットショップの店長役を名優クリストファー・ウォーケンが演じているので、ぜひそこもチェックして。

犬VS猫のSFスパイ・アクション

画像出典元:Amazon.co.jp

キャッツ&ドッグス

 2本目にご紹介するのは、犬VS猫という飽くなき戦いを描く『キャッツ&ドッグス』(01)です。こちらはまさかのSFスパイ・アクション・コメディーというジャンルでありながら、アニメではなく実写映画という点がユニークです。

 主人公は、猫ではなく愛くるしいポケット・ビーグルですが、ヒールの猫たちがおいしい1作かと。やはり犬よりも猫のほうがデフォルメしやすいのか、悪猫たちがかなりいい仕事をしています(笑)。

 人間の犬アレルギーを解消する新薬を開発しているブロディ教授(ジェフ・ゴールドブラム)の愛犬が、犬の宿敵である邪悪猫ティングルス一派に誘拐されたことで、犬と猫の戦いが勃発!

 いち早く危機を察知した犬たちは、一家にトップ・エージェント犬を送り込もうとしますが、派遣されたのは、ポケット・ビーグルの子犬ルーでした。ルーは、コンピューターを巧みに操るピークや諜報(ちょうほう)犬のサム、どこか達観しているホームレスの雌犬アイビーらの助けを借り、エージェントとしての任務を遂行していきます。

 それにしても、犬猫たちのIQが高すぎ(笑)。実は犬や猫たちが、人間たちの知らないところで、ハイテクの機器を駆使した戦いを繰り広げていたなんて!

 犬猫たちは、もちろんCGも使っていますが、それぞれにガチの熱演をみせてくれます。ルーのドジっぷりが可愛らしい一方で、アクションシーンはかなり激しいし、中盤からは手に汗握るスリリングな展開に!最後はお決まりで、悪だくみをしていた猫たちはギャフンと言わされますが、そこもごあいきょうということで。

 また、ルーとブロディ教授の息子スコットとの友情も描かれていて、ほっこりした温かいものも受け取れるから、家族で観るのにもぴったりな1作です。

丸い瞳がうるうるした猫に悩殺

画像出典元:Amazon.co.jp

長ぐつをはいたネコ

 最後にご紹介するのは、ドリームワークス・アニメーション映画『シュレック』シリーズの人気キャラクターを主人公にしたスピンオフ映画『長ぐつをはいたネコ』(11)。主人公の猫プス役の声優をアントニオ・バンデラスが務めていますが、個人的には竹中直人の日本語吹き替え版もおすすめです。

 長ぐつをはいたネコといえば、『シュレック2』(04)で初登場して以降、紆余曲折(うよきょくせつ)があったなかで、シュレックたちの良き仲間となりました。本作では、シュレックに出会う前に時間をさかのぼり、捨て猫だったという生い立ちや、お尋ね者になった経緯などが明かされます。

 『シュレック』シリーズといえば、おとぎ話のパロディーに定評がありますが、本作は「長ぐつをはいたネコ」や「ジャックと豆の木」をモチーフにした作品になっていますし、これまでのシリーズ同様に、「マスク・オブ・ゾロ」へのオマージュも入っています。

 CGアニメとはいえ、猫のもふもふ感が最高ですが、やはりファンの心をわしづかみするのは、プスがつぶらな目をうるうるさせ、上目遣いで媚(こ)びを売るあのポーズ。あんなにキラキラした瞳で見つめられたら、秒殺間違いなしでしょう(笑)。

 予断を許さない展開にドキドキハラハラな本作。プスたちが織りなすド派手なアクションシーンもキレキレだし、男のロマンや冒険心もかきたてられるし、熱い友情にも胸アツとなります。

 ということで、お正月におすすめしたい上記3本でぜひ初笑いを!楽しい冬休みをお過ごしください。

山崎伸子
ライター、ときどき編集者、カメラマン。映画やドラマのインタビューやコラムをメインに執筆。趣味は旅行、酒場&酒蔵巡り、パンダグッズ集め。好きな映画と座右の銘は『ライフ・イズ・ビューティフル』。実家に帰るとやんちゃなわんこが二足歩行でお出迎え。

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この連載について
犬の映画・猫の映画
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