2022年も猫づくし! 遊びゴコロあふれる「猫猫寺」、猫住職に会えるかも
「にゃおん」に「にゃんにゃん」が重なり、さらにネコ科のトラ年。そんな2022年にぜひ訪れたいのが、京都の「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」です。
猫・猫・猫!の寺院型ミュージアム
京都市左京区、比叡山のふもとの八瀬(やせ)。山と川のおおらかな自然に囲まれたロケーションにある「猫猫寺」は、築100年の古民家で展開される猫づくしの寺院型ミュージアムです。
猫への愛とリスペクトにあふれ、猫好きが全国、世界からやってくる“聖地”であり、京都の新名所にもなっています。
玄関を入ると、猫の雑貨やアートがぎっしり。約150人の作家による作品で、ここでしか手に入らないものも多いそうです。
その先はギャラリーになっており、猫作家・加悦雅乃(かやみやの)さんの作品が、絵画からオブジェまで幅広く展開されています。ジャンルにもスタイルにも縛られない自由さ、しなやかさは、まさに猫のごとく。
さらに奥へ進むと、ふすまに22匹の招き猫が描かれた部屋があり、窓から見える比叡山と高瀬川の景色と相まって、別世界へと誘われます。状況が許せば、しばし癒やしの時間を味わいましょう。
また、地下には秘密ギャラリー「22GBar」があり、特別拝観が可能(予約制・別料金)。上とはガラリと変わる西洋の雰囲気の中、猫アートを鑑賞しながらくつろぐことができます。
猫仏様・猫神様にお参り
最奥の本堂では、ご本尊の大日猫来(だいにちにゃらい)が鎮座。さらに猫観音、猫不動、奇跡のストーリーを持つ天然猫石などがまつられています。
また、隣の神棚にまつられるのは、にゃが玉、肉球の鏡と剣という三種の猫器(にゃんぎ)、素戔猫尊(すさにゃおのみこと)、猫照大神(ねこてらすおおみかみ)。
遊びゴコロが満載ですが、単なるお遊びではなく、ご本尊は実際に開眼法要をしており、神棚は神主の祈祷(きとう)を受けているそう。霊験あらたかな本物です。
ご朱印帳やお札、お守り、猫だるまなどの開運グッズも多彩に用意されており、おみくじも引くことができます。おみくじは、猫神様からの鋭く愛のある言葉にハッとさせられることでしょう。
存在自体が神々しい猫、猫、猫の世界にどっぷり浸り、猫仏様・猫神様にお参り。さらに猫猫寺ならではなのが……。
会えればラッキー、猫住職
こちらの住職は本物の猫です。通い(なのに本職)の住職、ここに住む(でも見習い)住職、通いの見習い住職など、立場は様々。猫カフェではないので会えるとは限りませんが、運がよければ遭遇できます。修行中の様子を見ることができる、かもしれません。
会える確立が高いのが住んでいる見習い住職で、その中の小夏ちゃんが顔を見せてくれました。
なお、美白猫の小雪住職をはじめとする本住職は、誰にでも平等にやさしく接する「猫格」の高さから住職就任をお願いした面々だそう。
外には、福を呼ぶと言われる猫、福ちゃんも時折出没するそうです。
猫のように生きる
猫猫寺の官長、加悦徹さんは神社仏閣を彩色する絵師。副官長の順子さんは羊毛フェルト作家。猫作家の雅乃さんはお二人の長男です。
そんな家族がここを作ったきっかけは、東日本大震災でした。「生き方を見つめ直し、好きなことをしよう」と話し合い、全員の好きが重なる猫雑貨の店を始め、この場所と出合って猫猫寺へ進化。2020年10月に開運ミュージアムとしてさらなる進化を果たしました。
「猫のように生きる、がテーマです。猫は何にもとらわれず思うまま生きています。それなのに、いるだけで幸せや喜びをくれる存在です。人間も本来そうであるはず、そう生きられるはずです」(徹さん)
楽しんだり癒やされたり、開運できるだけでなく、そんな深いメッセージをくれる場所、それが猫猫寺なのです。
新年は元旦から通常オープン。ただし休み中は混雑が予想されるため、できれば日にちをずらして訪れるのがお勧めです。
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京都府京都市左京区八瀬近衛町520
TEL 075–746-2216
11:00〜17:00(土日祝は〜18:00)、火曜定休
※12/28〜31は休業、1/1から通常営業(1/4は定休日)
大人500円、小中高生300円、乳幼児無料
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