車もケージも嫌がる老犬との移動 ペットタクシーを初体験「これはいい!」
愛犬や愛猫たちとでかけるとき、みなさんはどうしていますか? 自家用車なしの飼い主に、「ケージには絶対入るものかっ!」「車なんて大嫌い!」になってしまった16歳の愛犬モカとの移動、解決策はペットタクシーでした。
ペットタクシーは高い?ケージは必要?
約1年前までは、ペット用バッグを見せれば喜んで自ら入り、新幹線にも乗れたモカ。高齢になったせいか、いつの間にかバッグやケージでの移動を嫌がるようになりました。ケージを使わずそのまま車に乗っても絶叫。とにかく、身動きとれない状況が苦痛なようです。
しかし今回、絶叫するモカであってもどうにかして移動しなければいけません。約12キロ(渋滞するため所要時間は約30分)移動する、引っ越しがあったからです。
そこで選んだのが「ペットタクシー」でした。
ちなみにペットと同乗できるペットタクシー自体は、数年前からありましたが、以前はいまより種類が少なく、料金も高めだったと記憶してます。
また、通常のタクシーの場合は、乗る前に犬と乗っていいか確認して、ペット用バッグにモカを入れていれば一緒に乗ることができましたが、一度だけ、室内で使っていたケージにモカを入れた状態で、乗っていいか尋ねたところ「汚れるから」と、断られたことがありました。そこへ来て絶叫するモカ……。乗せるのはむずかしいと判断しました。
あらためてペットタクシーを調べたところ、ペットタクシー専門のところから、大手タクシー会社の三和交通でもペットタクシーサービスが始まっており、価格も通常のタクシー料金とさほど変わらなくなっていたのです。(運営会社によって「ペット+飼い主」は通常のメーター料金で、「ペットのみ」の場合は料金が変わることがあります)
さらにペットタクシーなら、運転に支障がなければペットを抱っこした状態で乗ることができると。ケージに入れなくていいなら、モカのストレスを軽減できます。
エリアの確認と事前予約を
利用の仕方は簡単です。ペットタクシーの乗車日と迎車時間が決まったら、事前に予約をしておきます。ペットの種類、頭数、飼い主が乗るかどうかやそのほか一緒に乗る人の人数を伝えます。
タクシー会社によって、同乗できる人の数が異なるのですが、私が利用した「ペットタクシー わんdaニャー」は2名まででした。「わんdaニャー」は動物好きで、動物関連の資格者または認定者のみが送迎してくれるという点、車内が広そうなところにひかれて、選びました。
ペットタクシーをインターネットで探すときは「ペットタクシー 東京都」などと、利用地域と一緒に検索すると便利です。対応エリアが区切られていることがあるので、確認してみてください。
そして利用区間を伝えると、料金を教えてくれます。
清潔で快適 近距離から中・長距離も利用可
いざ乗車。後部の座席スペースは、人間2人とモカ1匹がゆったりと座れる広さがあり、抜け毛や汚れもなく清潔で、クーラーもちょうどよく効いており、窓には日よけのサンシェードがつけられていました。
「そろそろかな……」という乗車して数分後、モカは「動きたい、降りたい、ここから出たい」と座席の左右を行ったり来たり。そして絶叫が始まった頃、たまらず窓を少し開けさせてもらいました。
「うるさくしてすみません」と運転手さんに言うと、「大丈夫ですよ。慣れてますから」。この言葉にどれだけ救われたことか。
みんながどんな目的でペットタクシーを利用するのか尋ねたところ「帰省時に空港近くのホテルに預ける」「動物病院へ連れて行く」などから、「ペットと旅行」「ペットと帰省」の移動手段として、中〜長距離の利用もあるとのことです。
乗車するペットは犬が多く、次に猫、うさぎの順だそう。ケージなしで乗れるので、大型犬の飼い主さんは気兼ねしなくていいですね。
さて、モカにおやつをあげたり、体の向きを変えたりしながら、絶叫のなか無事に目的地に到着しました。
もっと早く使えばよかった
苦手が増えたモカとの移動。ケージに入れずに乗ることができて、鳴き叫んでも、はぁはぁ言いまくっても気にしないでいてくれる運転手がいるペットタクシーは、飼い主にとってもストレスが少ないと感じました。
モカがもう少し若くて動ける体だったら、ペットタクシーで旅行に行ってみたかったなぁ〜!
今後も遠くの動物病院へ行くなど、何かしらモカとの移動が必要なときにペットタクシーを利用しようと思います。
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