ワイルドな暮らしに爆笑、旅立ちに号泣 「羊の国のラブラドール絵日記シニア」発売中
ブログやSNSで大人気の犬漫画が、今年4月に書籍になりました。タイトルは『ニュージーランドから 羊の国のラブラドール絵日記シニア』(講談社)。ラブラドールのクロエとエビスの思い出の写真や、書き下ろしも満載です。
大人気のクロエちゃんとエビスが一冊に
2005年に犬のブログとして開設された「ラブラドール絵日記」は、「このブログの主役はクロエとエビス。羊の国で暮らすラブラドールたちの、日常の記録です」という文言から始まっていました。
これは、「羊の国」=「ニュージーランド」に住む著者のマーティンゆうさん(以下、ゆうさん)が、一緒に暮らすラブラドールの女の子のクロエちゃんとやんちゃな男の子のエビスについて、ユーモアたっぷりの漫画で描いていたブログで、当時からずっと大人気。毎日、多くのファンが更新を待ちわびていました。
今年4月に発売された書籍『ニュージーランドから 羊の国のラブラドール絵日記シニア』では、「ニュージーランドで大型犬と暮らす」という、ゆうさんの夢をかなえたクロエちゃんとエビスの出会いから、ワイルドなニュージーランドでの暮らしぶり、犬たちの姉弟愛、そして彼らがシニアになり旅立つところまでが描かれています。
新米飼い主とラブラドールのドタバタな日々
面倒見のいい優等生なクロエちゃんと、姉ちゃんと母ちゃん、それからおもちゃに犬も大好きなエビスのコンビの日常は、ドタバタで最高に楽しい日々。
パワフルすぎる子犬時代のエビスは、ケージに入れても、なんとケージごと歩いてきてしまいます。次に、ケージをやめて柵を使ってみることにするのですが、何をしでかしたのか大変な状況になってしまったり。想像を絶するやんちゃっぷりを発揮します。
2001年のニュージーランドの様子もまた楽しく描かれています。ゆうさんいわく“いまより田舎だった”当時の犬たちは、まだまだ自由にされていたようで、クロエちゃんとエビスがお散歩に出れば、どこからか近所の犬たちが現れ、ブレーメンの音楽隊ができてしまうことも。
またあるときは、バスを利用して隣町まで行ってしまうという名物ご近所犬「さすらいのブルーノ」が登場します。当時のブログを読んでいた方からは「なつかしい!」と歓声が聞こえてきそうな人気犬なので、詳しくは書籍でお楽しみください!
ニュージーランドの大自然の中をお散歩したり、湖や海で泳ぎを楽しむ2頭、いつも弟を思うやさしいクロエちゃんの様子は、それはそれはしあわせそうで「犬とこんな暮らしがしてみたいな」と思わせてくれます。
そしてクロエちゃんの旅立ち。
ゆうさんの飼い主としての葛藤に加え、クロエちゃんの気持ちも描かれるところは漫画ならでは。ここからは涙なくして読めません。一言ひとこと、書かれている言葉に心が揺さぶられます。
その後、エビスの旅立ちもあるのですが、クロエちゃんの旅立ちを経験したゆうさんの変化は、きっと愛犬家の飼い主さんの励みになるのではないでしょうか。
それからなぜブログ開始から16年経っても変わらず「ラブラドール絵日記」が人気で、ゆうさん自身も犬や猫、動物たちについて描き続けているのか、その理由が垣間見られたように思います。
sippo読者に向けて、マーティンゆうさんからコメントをもらいました。
「本の主人公でありますクロエとエビスの旅立ちから、もう数年経ちますが、今もなお、お空にいる彼らとのつきあいをずーっと続けています。月並みではありますが、クロエとエビスには生前いろんな大切なことを教えてもらいました。たくさんもらった経験と笑いを、改めて本にしていただきました。皆様と共有できればうれしいです」
泣いて笑って、ユーモアと愛とやさしさに溢れる『ニュージーランドから 羊の国のラブラドール絵日記シニア』、ぜひお手にとってみてください。
- ニュージーランドから 羊の国のラブラドール絵日記シニア
- 著者:マーティンゆう
発売日 : 2021年4月15日
出版社 : 講談社
価格・仕様:1320円(税込み)、128ページ
*書影をクリックするとアマゾンにとびます。
羊の国のラブラドール絵日記シニア!!
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