「おとなしい性格だが現場好き」 男児発見の警察犬表彰
行方不明になった小学生男児を早期に発見した警察犬「ドン号」が、広島東警察署長から表彰された。
署によると、4月23日午前9時ごろ、男児(10)の母親が「子どもがいなくなった」と通報。自宅から約1・3キロ先でランドセルが見つかったため、同11時ごろにドン号が出動した。ランドセルのにおいを追い、約40分後、広島市東区の駐車場で男児を発見した。男児にけがはなかった。現場付近は人や車が多く、においが混ざったり途切れたりする中で、すばやく見つけたことが高く評価された。
ドン号の正式名称は「ドン オブ グリーンフォレスト号」で、9歳オスのシェパード。ドン号のパートナーで鑑識課の坂井邦治巡査部長(37)は「必死にあきらめず、最後までやりぬいてくれた。男の子が見つかり、ドンちゃんもうれしかったと思う」とほめた。
ドン号はこれまで30件の事件に関わり、殺傷事件の遺留品発見にも貢献した。坂井巡査部長は「おとなしい性格だが、現場での活動が好きな警察犬。すごく優秀だ」と絶賛する。
今月14日の表彰式では、佐藤信夫署長がドン号に表彰状と好物のリンゴを手渡した。おとなしく座ったドン号は、署長や坂井巡査部長からなでられ、しっぽを振ってうれしそうだった。(松尾葉奈)=朝日新聞デジタル2021年05月27日掲載+09:00>
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