引っ越しとコロナ禍を機に、姉妹猫を迎え入れ そしたらセンパイ猫にモテ期到来!
2020年8月23日に姉妹猫2匹を迎え入れ、計4匹の愛猫と暮らす東京都在住のご夫婦。先住猫2匹にくわえ、新たに2匹を迎え入れた理由は3つあるとか。
ひとつは賃貸契約がなくなったこと。以前、住んでいたマンションは「猫は2匹まで」という制約がありました。その後、戸建てを購入し、部屋数が増えたことで「もう1匹いけるのでは?」と心に余裕ができたと語るのは、ご主人(51歳)。
ふたつ目はコロナ禍で対面での譲渡会が開催できず、保護犬猫の譲渡が進まない保護団体の状況を知り、胸がキュッと締めつけられたからだと、奥様(32歳)は語ります。また、奥様は奥様で、新居に移り「5匹ぐらいいけるのでは?」と勝手に妄想を膨らませていたとか。
そして、3つ目は夫妻ともにテレワークで在宅時間が増えたこと。「また子猫を育てるなら、今が迎え時なのでは?」と意見が一致したそう。
ハードルの高さを覚悟していたのに……
ある朝、ネットで保護猫の譲渡会を探していると、当日、都内で開催される譲渡会があることを知りました。「これだ!」と夫妻は顔を見合わせ、人生初の譲渡会会場へ駆け足で向かったのでした。
譲渡会の翌日には団体から連絡があり、譲渡希望だった三毛猫姉妹をオススメされ、2週間のトライアルへとトントン拍子に話が進んだといいます。
「まさか一回で決まるとは思っていませんでした」
夫妻が驚いたのは、他の譲渡募集サイトの規約を読んで、先住猫の譲渡の時とは比べ物にならないくらい、ハードルの高さを感じてしまっていたから。
それなのに、このスピード展開に「億劫だった自分たちはなんだったんだろう?」と夫妻は拍子抜けしたのでした。
三毛猫姉妹は「八丁」と「つみき」(10カ月)と命名。家に来た日(8月23日)を忘れないようにと、日付をもじったものにしたのでした。
人が大好きなセンパイ猫たち
この日私が訪れたのは、正式譲渡が決まってから半年ほど経過した頃。まずは先住猫の黒猫「九兵衛」(オス)がお出迎え。「オレ、人が大好き!」とわかりやすい性格で本当に助けられました。
その後は先住猫の白黒ハチワレ柄の「七味」(メス)が、3Fの寝室から2Fのリビングに降りて来てご挨拶。2匹もきょうだい猫(4歳半)で、個人に保護された猫だったそう。
「猫と暮らしたいねー」と、夫妻で検討し始めた頃、ネットの掲示板の「2匹まとめて引き取ってくれる方」という書き込みが目に止まりました。すぐに連絡をして翌週会いに行くと、「今日連れて帰ってください!」と懇願されたとか。
すでにケージや猫トイレを購入し、万全の体制で臨んでいたため断る理由もなく、「猫の譲渡はそういうものなのか」と、すぐに承諾したのでした。
ちなみに、7月9日にやって来た七味と九兵衛。家族になった日付をもじった名前をつけるという法則は、この時すでに生まれていたそうです。
猫の個性を尊重しつつも、牛歩で仲良くなる日々
三毛猫姉妹がやって来て、「先住猫の2匹がうれしそうでよかった」とホッと胸をなでおろす夫妻。
現在、家で唯一のオス猫、九兵衛にモテ期到来なんだとか。瞳を輝かせ「黒いおじさーん」と追っかける八丁や、九兵衛を母猫だと思い、出ないおっぱいを延々と吸っているつみきの姿を見て、猫同士うまくやっていると実感しています。
一方、“対飼い主”としては少々不満がある模様。その理由は、未だにつみきの体に触るのが難しいということ。過去によほど人間に嫌なことをされたのか、大きな影や動く人間がとても苦手らしく、飼い主でさえ床に転がって、つみきの方から来るのをじっと待ってやっと触れるのだとか。
「別に人間に懐かなくてもいいや」と猫のフィロソフィーを尊重する奥様でしたが、掛かりつけ医の「年単位で性格が変わることもあるからー」とのひと言には正直ガックシ。「年単位かー……」と、本当は懐いてほしい本音がチラリと見え隠れします。
つみきは私の前に姿を現すことはなく、くわえて八丁の姿をカメラに捉えることは出来ませんでした……。
そんな私のガッカリを察したのか、「代わりに撮れよ」と率先してモデルになってくれた先住猫たちに感謝。年上2匹はワガママボディでフォトジェニック。今回は子猫よりも成猫の魅力を、写真でお伝えできればと思います。
- 八丁とつみきが見れるよ! Instagram:@shichimi7kyubee9
八丁とつみきが参加した譲渡会:みなとねこ-東京都港区の主婦らによる地域猫ボランティア
八丁とつみきの保護主さんInstagram:@kijitora22
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1【猫+〇〇】
壁に取り付けられたギターと猫が撮りたくて。どこから撮るのか? どこに猫がいればいいのか? 構図はどう? また光はどうか? と考える。
テクニック2【あえて補正しない】
人間の見た目では自然に色補正してくれるのですが、カメラではそうはいかない。太陽光でも照明でも場合によっては青くなったり、赤くなったり。また色付きの壁紙にだって敏感に影響するものだ。普段なら写真編集ソフトで自分の見た通りに色再現するのですが、今回は雰囲気重視で修正を抑えた。
テクニック3【天井の高さを活かす】
天井が平面じゃないのでカメラで下からあおる。奥行きも出て開放的に。猫の位置も天井の角度に合わせて配置するとバランスよし。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。