元繁殖犬のミニピン「マル」加入で、豪華になった食事情と急成長した先輩犬
ピンのお葬式をしていただいた世田谷区の『大蔵動物霊園』さんから「ピンちゃん 七回忌法要の御案内」のハガキをいただきました。
冒頭、「ピンちゃんが旅立たれて丸六年」という文章に心から驚いてしまいました。まだ4年くらいかな?と思っていたからです。
その約半年後に保護犬のハンターを迎えたので、ハンターはもう5年半も家族として暮らしているのです。それにも本当にビックリ。
そして今、我が家には、ピンと母親違いの妹犬・ココと、ハンター、そしてマルの3匹のミニピンがいる……ということにもビックリしています。
トライアル初日、胸を締め付けられたマルの姿
「育犬日記」を最初から読んでくださっている方なら御存知のとおり、私は子どもの頃から犬が大嫌いで、初めての犬がピンだったから。まさか4匹目のミニピンを、それも「ブリーダー崩壊」で保護されたマルを迎えることになるとは……。やっぱり、ビックリしてしまいます。
でも、もう目の前にマルはいます。トライアルが始まる日、「NPO法人 Wonderful Dogs」代表の岩渕友紀さんが、そ~っと帰っていこうとしたき、それを察知したマルは、岩淵さんに飛びついて、彼女の腕を両前足でギュッと掴んでいる様子に、まず胸が締め付けられました。
岩渕さんは「もう1500回(=1500頭、保護し、新しい飼い主さんにつないだということです)、こういうことをやっているので」とおっしゃりつつも、やっぱり寂しそうだったし、マルも全力で玄関まで追いかけて行ってしまったし……。保護犬を迎えるときは、こうだったっけなぁとハンターとの初日を思い出しつつ、マルを抱っこしました。
ずっしり、重たいです。こんなに太ってしまった犬を間近で見るのは初めてのこと。上からマルの背中を見ると、背骨が見当たらず、両脇にお肉が垂れ下がっているため、フォルムが四角いのです。
ブリーダーさんのもとで、マルがどのような食生活を送っていたのかはわかりません。これは私の勝手な想像ですが、これまでの犬生の大半をケージの中で過ごし、お産をし続け、そのご褒美として、自分に見合わない量のフードやトリーツをもらっていたのではないでしょうか。
それだけでも虐待のように感じますし、マルも、それ(=食べること)しか楽しみがなかったのかと思うと、また胸が締め付けられました。
そして、岩淵さんが持って来てくださったフードやサプリメントは、これまで見たことがないモノばかりでした。「犬のプロ」は、こんなに食事に気を遣っているのかと、ドライフード数種類を朝晩2回、とっかえひっかえあげているだけの私は、ずいぶん手抜きだったなぁと猛省しました。
マルにとって、初めての我が家でのご飯は、ドライフード2種にレトルトのフードと粉末状のサプリメント、液状のサプリメントを混ぜた豪華な内容となりました。ココやハンターも「お誕生日」のようなご飯に大喜びでした。
甘ったれのハンターが「お兄ちゃん」になった!
ひとつ、ハンターに関してビックリすることがありました。マルが家に来た途端、本当に一瞬で、ハンターが「お兄ちゃん」の顔になったのです。
ハンターは「推定3~5歳」で我が家に来たのですが、どう見ても様子が赤ちゃんだったので、私と夫の間では「推定1歳」だったのです。だとしても、推定6歳のマルよりは年齢を重ねている計算となるので、間違いなく「お兄さん」なのですが、あれだけ甘ったれのハンターが、「ママ(私)はマルちゃんを可愛がってあげて」とばかり、急に大人っぽい素振りをするようになったのです。
これには本当に驚きました。3きょうだい(その内、2頭が保護犬)の生活は発見だらけです。
(次回は11月3日公開予定です)
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