坂上忍×くっきー!が命の大切さ伝える サイン絵本プレゼント

「リクはよわくない」(インプレス)より
「リクはよわくない」(インプレス)より

『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)で番組MCを努め、動物好きとして知られるタレントの坂上忍さんが、かつて体験した愛犬との別れを元に、命について丁寧につづった絵本『リクはよわくない』(インプレス)が出版されました。作画を担当したのは、クリエイターとしても評価されているお笑い芸人の野性爆弾・くっきー!さん。コラボ絵本はどんなふうに生まれたのでしょうか?

(末尾に写真特集があります)

やがて近づく「その日」

 ある日、病弱でこわがりのイタリアン・グレーハウンド「リク」がおとうさんに連れられて、5歳の「ぼく」のもとにやってきます。家にはきょうだいのように暮らす4匹の犬「ツトム」「ヨースケ」「マルちゃん」「パグゾウ」がいました。

「このこはよわくない!」と「ぼく」が信じる中、「リク」はみなと遊んだり散歩したりしながら元気を取り戻していくのですが、やがて、“その日”が近づいてきます…。

「リクはよわくない」(インプレス)より
「リクはよわくない」(インプレス)より

 主人公を子どもの姿に変えていますが、すべて坂上さんが体験したことで、登場するのは実在する犬。今は多くの犬の“パパさん”として暮らす坂上さんですが、大事な思いを絵本に込めた理由について、こう語っています。

「2019年、とある番組のロケで幼稚園に寄らせて頂きました。そこで、園長先生に頼まれて、子どもたちに絵本の読み聞かせをしたのですが、そのときの子どもたちの目が忘れられず…。ときに真剣な表情で、ときに瞳を輝かせて、ボクの言葉に耳を傾けている。そのときにあらためて、絵本の持つ『力』を感じたのです」。

 動物を通して命の授業をしたい…そんな坂上さんの思いを知ったインプレスの編集部が、一緒に絵本を作りませんか?と提案して今回の本が生まれたそうです。作画はインパクトある芸風と作風で知られるくっきー!さん。何名かの作家さんの候補の中から、坂上さん自身がご指名したといいます。

 担当編集者の本田拓也さんが、「坂上さんも、くっきー!さんも、本当にご多忙な中で素晴らしいクオリティに仕上げてくださり感激しました」というように、作り手の熱意が感じられ、また坂上さん×くっきー!さんという組み合わせが、よい化学反応を生んだようです。

「後悔のないよう大事に」

 坂上さんに、絵本についてうかがいました。

――物語に絵が合っていて想像力をかきたてられます。(絵の)感想を教えてください。

「くっきー!さんは描きづらかったとおもいます。ただ、くっきー!さんのいつものタッチと違うところが、彼の優しさなのかなと思います」

――「リク」の存在は、坂上さんをどんな風に変えたでしょうか?

「自分のしつけが正しいと思い過ぎてはいけない。しつけ→伝えるとは、自分のやり方ではなく、相手があってのものだと思うようになりました」

――sippoの読者に、どんなふうに読んでもらいたいですか?

「必ずお別れの時は来るからこそ、後悔のないように大事にしてあげて欲しいです」

「リクはよわくない」(インプレス)より
「リクはよわくない」(インプレス)より

「そのときまでに何ができるか」

 くっきー!さんにも、絵本への思いをうかがいました。

――坂上さんの物語を読まれてのご感想はどのようなものでしたか。

「今の坂上さんがあるのは、この事があったからなんだなと思いました」

――どんなところに気をつけて、絵を描かれたのでしょうか。

「いつもふざけた絵を描いているのですが、はじめてちゃんと描かねば!と思いました」

――sippoの読者にはどんなところに注目してほしいですか?

「いつか命は終わるが、その時が来るまでになにができるかです」

10名様にサイン入り絵本プレゼント

 絵本には、渡辺満里奈さんの読み聞かせ音声が聞けるQRコードが付いています。子どもから大人まで、目で見て、耳で聞いて、「命の大切さ」を考えることができる1冊です。

 坂上さんとくっきー!さんのサイン入り絵本「リクはよわくない」を、10名様にプレゼントします。応募は、下のボタンからどうぞ。

「リクはよわくない」
作:坂上忍
絵:くっきー!
発行:インプレス
判型:32ページ、A4変形判
価格:1400円+税
(書影をクリックするとアマゾンにとびます)
作:坂上 忍(さかがみ・しのぶ)
1967年6月1日生まれ。東京都出身。3歳で劇団に入団してデビュー。テレビドラマ『下町かあさん』(72年)を皮切りに国民的子役として活躍。以降、ドラマ、映画、舞台と多くの作品に出演し、97年には映画『30-thirty』で監督デビュー。舞台の脚本・演出も手がける。2009年には、キッズアクターズスクール「アヴァンセ」を設立し、自身の子役経験を生かした独自の指導方法で評判を集めている。近年はバラエティ番組での活躍も目覚ましく、『バイキング』『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)でメインMC を務めるなど多くの番組にレギュラー出演中。著書に『偽悪のすすめ』『パグゾウくんとシノブくん。』(講談社)など。
絵:くっきー!
1976年3月12日生まれ。滋賀県出身。本名:川島邦裕。吉本興業東京本社所属。NSC大阪校13期生。94年に地元の同級生で NSC 大阪校の同期・ロッシーとお笑いコンビ「野性爆弾」を結成。ネタ作りからコントの小道具まですべてを自身で手がける。クリエイターとしても多くの作品を発表しており、『野性昔ばなし』(竹書房)、『超くっきー図鑑 渡り鳥』(ヨシモトブックス) 『くっきずむ』(美術出版社)、などの著書もある。個展「超くっきーランド」は国内外で総来場者数50万人を記録した。バンド「ジェニーハイ」ではベースを担当。『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)にレギュラー出演中。



藤村かおり
小説など創作活動を経て90年代からペットの取材を手がける。2011年~2017年「週刊朝日」記者。2017年から「sippo」ライター。猫歴約30年。今は19歳の黒猫イヌオと、5歳のキジ猫はっぴー(ふまたん)と暮らす。@megmilk8686

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