「猫密度」日本一の妙見温泉で写真展 地元の看板猫18匹も登場
鹿児島県霧島市の妙見温泉で、地元の旅館の看板猫などの写真を集めた「ねこ写真展」が開かれている。昨年に続き2回目。全国各地の温泉地の猫写真なども含め、妙見温泉を貫く国道223号にちなみ、223点が展示されている。
写真展の会場は宿泊施設「妙見温泉ねむ」。主催の妙見温泉振興会の只野公康会長(57)によると、妙見温泉には現在、宿や温泉施設が11軒あり、うち「ねむ」「妙見館」「秀水湯」など7軒に計18匹の看板猫がいる。迷い猫やその子猫たちがほとんどだという。
写真展開催のきっかけをつくったのは、横浜市在住の温泉ライター、西村理恵さん(57)だった。
これまで全国1500カ所以上の温泉を巡り、その魅力を発信し続けてきた西村さん。2011年の東日本大震災の際、不幸な犬や猫を各地で見聞きし、胸を痛めたという。そうしたこともあって同年、温泉地で幸せに暮らしている犬や猫を紹介する「ねこ温泉 いぬ温泉」プロジェクトを仲間たちと立ち上げた。
2015年から温泉地で写真展を開催するようになり、昨年には、妙見温泉も含め日本と台湾計70カ所の温泉地の猫たちを紹介する「ねこ温泉」(KKマガジンボックス)も刊行した。
妙見温泉には20年ほど前から足を運んできたが、数年前、「旅館や温泉施設に看板猫が多い」ことに気付いたという。旧知の只野会長から「この地でも写真展が出来ないか」と相談を受け、昨年2月に第1回を開催する運びとなった。
今回の写真展では、8人の写真家が妙見温泉7軒の看板猫に加え、近くの「日の出温泉」やJR肥薩線・嘉例川駅の猫などを撮影し、展示してある。熊本県・田の原温泉や群馬県・草津温泉など西村さんが全国各地で撮った写真約50点も並べられている。
西村さんは「猫という気ままな生き物が地域の一員として共存できる素地が温泉地にはあると思う。なかでも、妙見温泉の『猫密度』は日本一だと思います」と話している。
写真展は29日まで、期間中無休。入場無料。問い合わせは振興会(0995・77・2818)へ。
(神谷裕司)
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