保護猫ライフ1年、猫ファーストな日々 サンシャイン池崎さん
「イエーイ!」と大絶叫する姿でおなじみの芸人サンシャイン池崎さんは、昨年から保護猫の「風神(ふうちゃん)」「雷神(らいちゃん)」と暮らし始めました。先月発売された「空前絶後の保護猫ライフ!池崎の家編」(宝島社)でも、猫へのあふれる思いをつづっている池崎さんに、初めての猫との暮らしや保護団体でのボランティア活動について聞きました。
保護猫を保護団体から引き取る
――子どもの頃から猫がお好きだったそうですね。
猫を飼うことに憧れていました。田舎だったので、よく野良猫と遊んでいましたね。猫が家に忍び込んできたこともありました。僕にとって猫といえば野良猫で、「ペットショップで買う」というイメージがなかったので、保護猫の団体から引き取ることにしたんです。
――猫と暮らして約1年。生活の変化は。
猫ファーストな生活に変わりましたね。朝早く起こされるので、生活リズムもよくなりました。朝はベッドに乗っかってペロペロなめてくるときもあれば、よく2匹で暴れているのでドンって乗ってくることもあります。たまにイラッとすることもありますけどいいですね。部屋の掃除もこまめにするようになりました。
――飼い始めてから気がついたことはありますか。
僕のイメージでは、猫ってほったらかされるのが好きで、あんまり懐かないという感じでした。僕が飼っている2匹は、すごく甘えん坊。特に雷ちゃんは、異常なくらい「なでて」って寄ってくるので、「犬みたい」っていう人もいるくらい。思ったより警戒心がないし、人が来ても全然ビビらないです。
――2匹は生まれた時から保護団体で育った猫なんですよね。
そうなんです。人間とばっかり接してきたので慣れているんですよね。恩返しもしたくて、2匹と出会わせてもらった保護団体のボランティアに行っているのですが、そこにいる猫たちとは、毛並みも顔つきも全然違います。人間を警戒する猫もいるので。ボランティアから帰ってきて、2匹を見ると、たるんでいるなって思いますね(笑)。野性味ゼロです。警戒して「シャーシャー」いっている猫もかわいいんですけどね。
シェルターや譲渡会などに足を運んでみて
――今回出版された本には、保護猫に関する情報がたくさん載っています。
保護団体ではボランティアが、毎日朝と夜にケージのそうじとえさやりをしたり、薬をあげたりしていました。大変な姿を見ていたら、僕も何かやらないとと思いました。
「多頭飼育崩壊」って知ってますか。十分な世話ができないのにたくさんの猫を飼い、劣悪な環境に放置することで、団体にはそこから保護された猫もたくさんいました。なんでそんなことしちゃうんだろうって、信じられない。そういうことをする人がいなくなるように、しっかり自覚してもらわないとって思います。
今回の本は子どもでも読めるように、ふりがな付き。子どもの時に知っていれば、そんな大人にならないと思うので、どんどん発信していきたいですね。
――池崎さんは、子どものファンも多いですよね。
営業に行くと、もう本を持ってきている子がいます。「風ちゃんと雷ちゃんは元気ですか」「今日は来ていないんですか」とか聞かれて。「猫マン」みたいになってきましたね。保護猫についての講演依頼があったり、猫の活動を手伝いたいという方から、SNSでメッセージがきたり、どんどん輪が広がりそうです。
――これから飼ってみたい人へのアドバイスはありますか。
保護団体さんのシェルターや譲渡会などに足を運んでみたらいいと思います。もちろん覚悟は必要だし、責任を持たなくちゃいけません。団体によっては、飼う前のトライアル期間を設けているところもあるので、試してみるのもいいですね。
(聞き手・矢田萌)
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