猫たちが相撲をとる? ストーリーもある沖昌之さんの写真絵本

「必死すぎるネコ」など、どこか人間ぽい猫の写真で人気の写真家・沖昌之さんの写真絵本「にゃんこ相撲 下町編」(大空出版)が発売された。猫たちが境内や河川敷で真剣に“取り組み”をして押したり倒したり…。担当者に写真絵本が生まれた背景などを聞いた。

(末尾に写真特集があります)

「のこった のこった」(大空出版 提供)
「のこった のこった」(大空出版 提供)

――「相撲って、なーに?」と尋ねる子猫に母猫が「そうねえ、それはね…」と教える形でストーリーが展開します。そもそも、絵本の発想はどんなところから生まれたのですか?

 じつは3年前、年末年始の挨拶用にカレンダー『にゃんこ相撲カレンダー』(非売品、翌年から販売)を作ったんです。猫と猫がじゃれ合っている姿は相撲を取っているように見えるので、そんな猫たちの写真を撮っている人はいないかと探したら沖昌之さんに行きつきました。カレンダー用の写真を選ぶうちに、沖さんの猫の写真には“メルヘンがある”ことに気づきました。1枚1枚完結しているように見えますが、異なる写真をつなげてみると物語ができるんです。

にゃんこ山の勝ち!(大空出版提供)
にゃんこ山の勝ち!(大空出版提供)

――大空出版は「相撲ファン」という雑誌も発行しています。相撲の絵本のターゲットは?

 猫がじゃれ合うのは遊びなのか、縄張り争いか、猫のコミュニケーションのスタイルなのか。猫の生態を探るという意味では、児童向けの教育書という位置づけもありかと思いますが、最近は若い女性も絵本を読んで癒されていると聞きます。ならばその両面を備えた作りも面白いかなという発想で、写真絵本という新しいジャンルを打ち出しました。

――母猫と子猫が真剣に“取り組む”シーンもあり、子どもたちも感情移入できそうですね。 

 猫が相撲をとっているように見える姿を見たことがある子どもは、今どきそれほどいないかもしれませんね。そういう意味では猫のかわいらしさや不思議な行動やポーズを、親子で楽しみながら読み進めてもらえればうれしいです。連続のストーリーもさることながら、1枚1枚に癒されたり、読み方も見方もいろいろあっていいのではないでしょうか。いずれにしても沖昌之ワールドの楽しみ方は無限です。

『沖昌之の写真絵本① にゃんこ相撲 下町編』
著者:沖 昌之(写真)、あんどうなつ(文)
発行:大空出版
体裁:B5変型判/28ページ
定価:1,200円+税
藤村かおり
小説など創作活動を経て90年代からペットの取材を手がける。2011年~2017年「週刊朝日」記者。2017年から「sippo」ライター。猫歴約30年。今は16歳の黒猫イヌオと、2歳のキジ猫はっぴー(ふまたん)と暮らす。@megmilk8686

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