浴びるのはシャワー? やけ酒? 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。
第16回は「浴びる」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:湯・水などを体にかぶる。湯・水などにつかる。
用例「夏こそ熱い湯を浴びたいお年頃。」
【解説】 ぐっぴーにはこだわりの入浴スタイルがある。
まずは湯に入る。
そこでじっくりじわじわと汗と脂を絞り出し…
少し細身になった(と思い込んだ)ところで
シャワーを浴びる。
汗と脂を流し、水にぬれたいい男を演じ、セクシーをアピールするのだ。
なお、ぐっぴーは濡れたところで
痩せない。
意味その2:身の回りに物をたくさん受ける。また一般に、受ける。こうむる。
用例「日光を浴びて光合成を試みる。」
【解説】 ぐっぴーは考えた。
食べる以外に、栄養をとる方法はないのかと。
ある日、植物(造花)を眺めていたぐっぴーがひらめいたのは
光合成だ。
植物が太らないのは、食べないでも光合成で栄養を作れるからだと思ったのだ。
さっそくやってみる。
暖かくて、ただ寝てしまったようだ。
結果、食べて寝て増える悪循環であることは間違いない。
意味その3:(酒などを)大いに飲む。
用例「やけ酒を浴びるように飲む。」
【解説】 ダイエットと銘打ち、なかなかおいしいご飯が食べられないことに嫌気がさしてきた8月の暑い日。
ぐっぴーはとうとうキレた。
ストレスが溜まっていることをアピールすべく、飼い主が帰ってから飲むのを楽しみに、ギンギンに冷やしていた大事な大事なお酒を、浴びるように飲んでやることにしたのだ。
しかし
思ったより苦かったのだろう。
齢まだ6歳のぐっぴーにはちょっと早かったようだ。
しかしぐっぴーは我慢ならないようで酒を浴びるように飲んだフリをすることにした。
昭和だ。
とりあえずベッドで酒を開けられたことが恐ろしく、飼い主はぐっぴーにおいしいご飯を配膳したことは言うまでもない。
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