愛猫が痩せた? 慌てて病院に連れて行くと、思わぬ検査結果
ヒトが「食べ過ぎて太った」とか、「ダイエットに成功した」とか言っても、毎日顔を合わせていると分かりにくいものですが、猫にも同じことが言えます。
我が家の猫の体重は4キロ台なので、たった100グラムの変化でも大きいものです。
「なんか最近、モモちゃん痩せてない?」
いつものように部屋の隅にたたずむキジトラ猫の「モモ」を見ながら、夫がそう言いました。
よく見ると、確かにお腹のぽってり感が減った気がする。顔ももっとふくふくしていたはずなのに、心なしか頬がこけているようにも見えます。
「そう言われてみれば…」
なんだか心配になり、抱っこしてみました。モモは突然の抱っこに戸惑い、じたばたします。
「前より軽い気がする。何かの病気なんじゃ…」
子猫時代から病弱だったモモ
モモは保護される前の環境が悪かったせいもあり、子猫の頃から病弱で、うちに来たときは耳がカビていて、なかなか良くなりませんでした。ちなみに、サビ猫の「あんず」も同じ耳カビがありましたが、すぐに良くなりました。
皮膚のかゆみがひどくて、かき崩したり、口内炎がひどいときもあったりで、ステロイドの注射を打って肝臓に負担をかけていたことも。ステロイドは数回でやめて、今は負担の少ない免疫抑制剤を飲ませていますが、定期的に病院に行っています。
普段のモモは、健康な時ですら寝ていることが多く、若い頃から動きも遅いので、病気か健康かの判断がつきにくいところもあります。
そんなモモですが、我が家にヒトの赤ちゃんが来てからというもの、なぜか目に見えて元気になったように見えました。あんずの遊びに参加してジャンプしてみたり、赤ちゃんの様子を気にしてウロウロしたり、活発に動いていたので、体の心配をすることがなくなっていました。
しかし、姉が家に来た時も「モモちゃん、久々に見たけど、なんだか痩せたんじゃない?」と言われ、心配が増大。ペットがいつのまにか重い病気にかかっていて、手遅れになることもあると聞きます。
えさは変わらず食べているけど、以前ほどがっつくことがなくなったのは事実です。
朝晩に分けてえさを出しているものの、少しずつ食べる猫たちのために、残った分は置きっぱなしにしているので、2匹の猫たちが各々どれだけ食べたかを把握しにくくもありました。
どんどん不安になり、モモが重大な病気にかかっているような気がしてなりませんでした。
私「モモちゃん、病院に連れて行こう。何か病気なんだよぉ(涙)」
夫「そうだね。痩せた原因が分かるかもしれないし…」
そして週末、夫がモモを連れて、かかりつけの動物病院に出かけていきました。
思いがけない検査の結果
ドキドキしながらモモの帰りを待っていると、玄関の扉が開きました。
私「モモちゃん、どうだった!?」
すると、夫から思わぬ一言が。
夫「モモちゃん、痩せてなかったわ」
私「え?」
夫によると、病院で体重を測ると、以前と全く変わらなかったそうなのです。血液検査の結果も以前と同じで“腎臓の状態は良くはないけど、すぐに治療する必要もない。経過観察。”という具合でした。
心の底からほっとしました。でも、痩せた気がするのは、一体何だったのか…。
家に帰り、しきりに毛づくろいするモモを見て、夫婦で「やっぱり痩せているよね?」と言い合いました。
夏毛に変わって体積が減るのは、毎年のことだし…。
数値としては減っていないけど見た目は痩せているので、“高齢(8歳)になって頬がこけ、ハリがなくなった”という結論に至りました。
毛でモフモフの猫の頬がこけたり、ハリがなくなったりするかは微妙ですが、それしか思いつきません。
また、抱っこした感触については、赤ちゃんに比べると猫が軽いので、軽く感じただけだろう、ということになりました。赤ちゃんの体重は生後1カ月で猫の体重を軽く超えていました。
動物病院に行ったら、検査料だの薬だのと1万円以上かかりましたが、“安心料”ということにしておきます。(負け惜しみ)
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