看板猫「にゃんにゃん丸」と見習い「ちゃちゃ丸」 商売繁盛

「勤務中」の津覇にゃんにゃん丸(左)とちゃちゃ丸。陳列棚に並んでお客さんをお出迎え
「勤務中」の津覇にゃんにゃん丸(左)とちゃちゃ丸。陳列棚に並んでお客さんをお出迎え

 第一牧志公設市場(那覇市)を中心に縦横無尽に広がる路地は、猫にとっても暮らしやすい、人と猫の共生を育むゆりかごの機能を担っている。公設市場近くにある、和陶磁器・和雑貨を扱う津覇商店の店先で出会ったのは、青い瞳のシャム系雑種の津覇にゃんにゃん丸(1歳、オス)。

 2017年8月、那覇市内のアパートの駐車場で鳴き続けていたところを、店主の津覇綾子さんの友人に生後2カ月で保護された。時々、店周辺の屋外にも偵察に出歩くが、普段は津覇さんの店の「平社員」だ。

 実はにゃんにゃん丸、沖縄ではチョー有名猫なのだ。かかりつけの獣医師の縁で、18年の「猫の日」の2月22日、沖縄県立図書館が「一日館長」に任命。辞令を交付され、ネクタイの首輪をつけてもらった姿が地元紙の1面を飾った。

 にゃんにゃん丸は「動じない猫」(津覇さん)。客がいようがいまいが、店内を自由に闊歩し、寝そべって通路をふさぐことも。

 店頭にいるにゃんにゃん丸に引き寄せられた猫好きの客は年齢、性別、国籍を問わない。「にゃんにゃん丸にゴージャスな夕食をふるまってあげてください」と商品を購入してくれた客もいる。売り上げにもしっかり貢献しているのだ。

 津覇商店には、6月から見習い看板猫のちゃちゃ丸(メス)も同居している。沖縄本島南部の糸満市の路上で、津覇さんの友人に保護された。

 津覇さんはちょうど、にゃんにゃん丸の相棒にもう一匹飼おうかと考えていたこともあり、2週間のトライアルを受け入れた。

 ただ、生後2カ月のちゃちゃ丸の気性はにゃんにゃん丸と正反対。野良猫のときにつらい目に遭ってきたせいか警戒心が強く、棚の下に隠れたり、食事のときも唸ったり。津覇さんも手を焼く始末だった。ところが、約1週間が経った頃には変化も。にゃんにゃん丸と絡み合ったり、ソファで一緒に寝たりするようになったのだ。それを確認した津覇さんは、ちゃちゃ丸の「本採用」に踏み切った。

 津覇商店は約70年前に、津覇さんの祖父が開業。綾子さんは3代目店主だ。

 一押し商品は、沖縄では珍しい岩手の南部鉄器。猫の置物や食器も販売している。

(編集部・熊澤志保、渡辺豪、写真・今村拓馬)

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