カフェのハチワレ店長　猫目当てに遠方からもお客さん

　姫路駅に降り立つと、正面に世界文化遺産・姫路城が見えます。お料理が美味しくて、しかも可愛い猫店長がいる隠れ家的なカフェがあると聞いて、向かうことに。

（末尾に写真特集があります）

　カウンターの上にハチワレのひじき店長（５歳♀ ）がいました。一目見て心高鳴る可愛さ！ よく見るとかすかにオッドアイ、凛とした佇まいの中に女の子らしいキュートな可愛らしさがあってたまりません。お茶を楽しむお客さんたちの間を回って接客をしていました。

　ひじき店長は、グラスを倒さない、食べ物に手を付けない、そして子どもの相手もできるフレンドリーな性格で、ワンコが来たって仲良しゴロン♪ そのおかげで店内はアットホームな空気が流れています。

　日替わり「ランチプレート」を注文。出てきたのは木のプレートの上に美しく盛りつけられたマリネ、ラタトゥイユ、タルトなど。自家製パンに農薬不使用野菜というこだわりで、カフェごはんの域を遙かに超えるセンスの良い美味しいお料理を、少しずつたくさん味わえました。

　かつては美しいベンガル、一代目のレオ店長がいて、その後を引き継いだのがひじき店長です。実業家で、数々の飲食店の経営やディレクション業の顔を持つオーナーの仁美さん（53歳）が、４年前、姫路駅の南口側で若い猫を保護。黒くて痩せていたので「ひじき」と名づけました。一代目の人気は相当なものだったそうですが、二代目も負けていません。

　いまや、遠方からもわざわざ会いに来るファンを持つまでになりました。

　ひじき店長のお陰ですっかり心が和み、気が付けば常連さんたちと猫の話で盛り上がる食後のティ―タイム。今回は膝に載ってくれなかったけれど、定休日明けの月曜日は、甘えて高確率で膝に載ってくれるそう。夜はワインバー。また行かなくちゃ。

（取材・芳澤ルミ子）