控えめで甘えん坊だった子猫 面倒見のよいお兄さん猫に成長
猫の性格も環境や年齢によって変わる。保護された当時は、兄弟の中で一番控えめで甘えん坊だった子猫は、面倒見のよい、お兄さん猫に成長していた。
一番おとなしい子猫
ゴミ屋敷のような家で多頭飼育が崩壊し、救出された子猫4匹が、保健所から猫の保護団体「ワンハート大阪」にやって来た。2016年10月のことだった。
オスが2匹、メスが2匹。中でもオスの「はまくん」は控えめな性格で、いつも兄弟に押され気味だった。ご飯も食べ遅れることがしばしば。とても甘えん坊だった。預かりボランティア宅では、ハンモックに登るのがお気に入りだったという。
猫好き夫婦のもとへ
大阪府に住む白築さんは、島根県の実家には常に猫がいた。猫はペットショップで飼うものではなく、もらったり、拾ったりして飼うのが当たり前だった。
「ペットショップの猫は、狭いガラスケースに入れられて、窮屈そうで可愛そう。それに、ブランド猫には興味がないんです。それで、ネットでワンハート大阪が保護している猫たちを見て、白キジがいいなとか、茶トラもいいなとか、思っていました」
ワンハート大阪は譲渡会以外にも、気に入った猫がいると、自宅まで連れてきてくれる。そこで気に入った白キジのはまくんと茶トラの猫を連れてきてもらい、対面してみた。
「その時には、もうすっかり猫を飼うと決めて、猫用のハウスを用意していました。はまくんは、キャリーから出ると、そのハウスの中にすんなり入ってくれたんです。茶トラの子も可愛らしかったのですが、すごく人馴れしていて、この子は私たちが引き取らなくても、すぐにもらい手が見つかるだろうと思いました」
新しい家にすぐ馴染む
2017年4月、はまくんは1歳の時に、白築さん宅に譲渡された。名前は「小鉄」と改めた。
小鉄くんは、白築さん宅にやって来たはいいが、最初は物陰に隠れて全然姿を見せなかったという。それでも、夫婦が出かけている時に、しっかりご飯は食べていた。やがて、3日も経つと、姿を見せるようになり、1週間も経つとおもちゃで遊ぶようになったそうだ。
してはいけないことは、「だめ」と言うと、「ニャッ」と言ってすぐにやめる。後にやって来た弟分の子猫「雷蔵」の面倒もよく見るしっかり者に成長した。抱っこされるのが嫌いなところと、背伸びして甘えてくるギャップも可愛いのだという。
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