寝込む妻に寄り添うグーグー 猫には人の苦しみが伝わっている
うちには2匹の猫がいます。チャッピーとグーグー。チャッピーは「メゾン・ド・ヒミコ」という映画の撮影中、静岡県・御前崎の宿泊先で出会いました。三毛猫です。戦後最大級の台風が上陸した2004年10月、暴風雨の中、ホテルの窓ガラスの向こうでズブぬれで、吹き飛ばされそうになっていたのを妻が見つけました。生後2週間ぐらいでした。
グーグーは、映画版「グーグーだって猫である」に出演したアメリカンショートヘアの孫。映画関係者から、私が引き取りました。
チャッピーは妻を母親と思っているのか、夜寝る時はいつもその横に来て布団の中に潜り込みます。グーグーがベッドに来るのは、おなかがすいて、そのアピールの時が多いです。うろうろとしてわざと物を落としたりします。
でも、そんなグーグーもずっとベッドの妻から離れない時があります。病に伏して寝込んでいる時です。先日も、風邪をこじらせ髄膜炎になり、高熱と頭痛に苦しんでいると、チャッピーとともにグーグーも妻の側から離れません。
チャッピーが側にいるのはいつものこと。でも、グーグーも心配そうな顔で(そう見えるのです)身を寄せ、時にその手を妻の体にあてて、じっとしているのです。側にいる者の体調や、苦しんでいる心持ちがしっかり伝わっているようにしか思えません。そして、事実、妻にはそうしてくれることがとても支えになっていると思うのです。
普段は、チャッピーにいたずらをしたり、物を落としたりのグーグーが、ここぞとばかりに高得点をあげる時です。
おなかを壊すと、いつもは来ないのにわざわざ寄り添って温めてくれる猫がいるという話も聞きました。誰か、この件を研究している学者の方とかいるのでしょうか? ネットで調べてみたら、弱った人間を見ると、いざとなったら食料にできると思うからだという説が載っていました。だったら寝込みも襲うと思うので、違うと思うんですよね。
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