一緒に捨てられ、保護された姉妹猫 一緒に新しい家へ
生後まもなく保護され、ずっと一緒に育てられた姉妹の猫。そんな2匹の猫が引き取られた。
(末尾に写真特集があります)
大阪に住む川上さんは、2017年11月に飼っていた犬を亡くし、悲しみに暮れていた。
「猫と触れ合いたいけど、なんだか新しい子を迎える気にはなれなくて。それで2018年1月からARKのボランティアになったのです。ARKにはホームページに掲載され、気になっていた保護猫レイちゃんがいました」
レイはきょうだい3匹一緒にダンボール箱に入れられ、小学校に捨てられていた猫だった。大阪の保護団体「ARK」に持ち込まれた時、生後4カ月ほどだった。
「2匹一緒なら安心」
川上さんは一緒に捨てられていたオス猫も一緒に引き取りたかったが、家の物置小屋に住み着いた野良ネコを保護するつもりだったので、考えた末、レイちゃんと、姉妹のアスカちゃんを一緒に迎えることにしたという。
「以前飼っていた犬が分離不安で、留守番中に家の中をしょっちゅう破壊していたのです。2匹一緒なら留守番させていても安心なので、アスカとレイを一緒にもらいました。多頭飼いに憧れていたということもあります」
ARKでは、子猫たちを社会化させてから譲渡している。猫の社会化とは、人を噛んだりひっかいたりしないようにするなど、人との関わり方や猫同士のルールを知ることをいう。社会化させることで、譲渡後も人や他の猫と問題なく暮らせるようになるそうだ。
2匹は社会化を終え、マイクロチップを装着し、ワクチン接種が完了した状態で、生後7カ月で譲渡された。
仲良し姉妹に、もう1匹
生まれ落ちた時からずっと一緒に暮らし、成長してきた姉妹。レイちゃんのほうが甘えん坊で、成猫になった今もアスカちゃんの乳首を吸う。おかげでアスカちゃんの胸の毛は茶色くなってしまったが、アスカちゃんはレイちゃんの好きなようにさせている。
実は川上家には、その後もう1匹猫が加わった。物置に住み着いた野良猫「おぐらちゃん」だ。ずっと物置にいたので、家の中に入れて川上家の一員にしたという。野良出身なので最初は警戒心が強かったが、アスカちゃんとレイちゃんの関わり方を見て学習し、少しずつ猫じゃらしで遊んだり、鬼ごっこしたりするようになったという。
川上家の3匹の猫と1匹の柴犬は、家族と寄り添い、仲良く暮らしている。
- <アスカ、レイの出身団体>
- アニマル・レフュージ関西(ARK)
さまざまな理由で保護した犬や猫の心身のケア、社会化トレーニング、里親探しなどを行っています。
住所:〒563-0131 大阪府豊能郡能勢町野間大原595 アニマルレフュージ関西
HP:http://www.arkbark.net/
営業時間:10:00~16:00
Tel:072-737-0712/Fax:072-737-1886
E-mail: ark@arkbark.net
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