奄美大島でノネコの捕獲スタート 月30匹、譲渡先探しが課題

公開された奄美ノネコセンターの飼育室。空調付きで、計50個の飼育カゴを備える=2018年6月20日、鹿児島県奄美市
公開された奄美ノネコセンターの飼育室。空調付きで、計50個の飼育カゴを備える=2018年6月20日、鹿児島県奄美市

 環境省は17日から、奄美大島の希少動物を襲う野生化した猫(ノネコ)の捕獲を始めた。山中に仕掛けたワナを使い、月30匹を予定。捕ったノネコは収容施設で1週間ほど譲渡先を探しながら一時飼育する。野生化して飼育が難しく数も多いため、引き取り手がなければ安楽死させる。

 山中に設置した自動撮影カメラの写真などを参考に、国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの希少種やノネコが多い地域を選定。16平方キロの範囲に約100基のワナを仕掛け、環境省が委託した作業員3人が毎日、ワナを確認する。希少種の回復状況も調査する。

アマミノクロウサギをくわえるノネコ=2008年6月、奄美大島、環境省奄美野生生物保護センター提供
アマミノクロウサギをくわえるノネコ=2008年6月、奄美大島、環境省奄美野生生物保護センター提供

 捕獲したノネコは、島内5市町村で作る「奄美大島ねこ対策協議会」が管理する奄美ノネコセンター(奄美市)に収容。責任を持って飼育できると認定された個人や団体に譲る。

 ただ島内のノネコの推定生息数は600~1200匹と多く、野生化して人に懐きにくい上に病気も多く、普通の猫より飼育が難しい。13日現在で引き取り希望の申請数は島内外の計3件にとどまっている。捕獲から1週間ほどで引き取り手が見つからなければ、安楽死させる。

 今回の捕獲は環境省と県、5市町村が3月に策定した管理計画に基づき、今年度は月30匹、計270匹を予定。同省奄美自然保護官事務所は「島の素晴らしい生態系の維持と回復のため、地域と連携して対策を進めたい」としている。

(外尾誠)

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朝日新聞
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