介助犬もっと知って! 芸大生が協会とチャリティーグッズ開発

介助犬をモチーフにしたチャリティーグッズを開発した愛知県立芸術大学の学生ら=愛知県長久手市の愛・地球博記念公園
介助犬をモチーフにしたチャリティーグッズを開発した愛知県立芸術大学の学生ら=愛知県長久手市の愛・地球博記念公園

 体の不自由な人の生活を手助けする介助犬。そのPRの一助にと、愛知県立芸術大学(長久手市)の学生と日本介助犬協会が共同でチャリティーグッズを開発、販売している。収益金は介助犬の育成などに役立てられる。

 同大美術学部デザイン専攻の本田敬・准教授の研究室では、介助犬利用者が日常生活で必要な道具などを提案してきた。その功績が認められ、長久手市にある同協会の介助犬総合訓練センター「シンシアの丘」との連携事業として、同市の助成を受けて、約1年前からグッズづくりが始まった。

 デザイン科の学生有志10人が参加し、介助犬を意識したユニークな発想のデザインを提案。トートバッグやTシャツ、クリアファイル、ブックマークなど8アイテム、14種類のグッズを開発した。

 指導した本田准教授は「商品としての価値や魅力を高めることを重視した。個性的なデザインも多く、結果として介助犬の普及に貢献できれば学生の自信にもなる」と話す。

 例えば、Tシャツに描かれている筋肉質の「はり切り犬」は、体が不自由な人を手助けする介助犬の頼もしい姿を表現したという。メモスタンドの「お届犬」は、介助犬が利用者にメモを渡す姿をイメージしてつくった。

 グッズは、先月19日に長久手市の愛・地球博記念公園で開かれた「介助犬フェスタ」で初めて発売され、大勢の人が買い求めていた。今後は、同協会の公認グッズとしてインターネットやイベントなどで販売する。

 また、無料通信アプリ・LINE(ライン)のスタンプもデザインし、販売している。

 同大2年の大沼真奈美さんは「緩い感じのデザインで、さりげなく介助犬をアピールしました。たくさんの人に使ってもらい、介助犬のことを広めるきっかけになればうれしい」と話す。

 問い合わせは、「シンシアの丘」(0561・64・1277)。

(松永佳伸)

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