駅を見守る猫駅長と猫施設長　帽子姿もキリリ

　２０１５年、それまで７年８ヶ月間名誉駅長を務め上げた偉大なる「ばす」の跡を継いだ、らぶ名誉駅長。当時１歳だったらぶは、まだいたずら盛りで幼さの残る顔立ちが愛らしかった。それから２年余りが過ぎ、今やらぶは、会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の大黒柱といっても過言ではない。駅長姿も板に付き、トレードマークの駅長帽子をキリリとかぶり、尻尾をピンと立てて構内を闊歩する様は、名誉駅長としての自信と誇りに満ちている。

　そんならぶの弟分「ぴーち」が、２０１７年10月14日、「施設長」に任命された。仕事内容は、らぶ駅長と同じく、駅構内の巡回、列車のお見送り、線路・枕木の点検、待合室での癒し等々。初々しいヘルメット姿はさっそく多くの乗客を魅了している。

　らぶ駅長とぴーち施設長はシフト制で勤務。ふたりとも普段はのんびり気ままに過ごし、駅員さんはじめ、芦ノ牧温泉駅を守る会の皆さんがふたりを大切に可愛がっている。フラッシュ撮影による目への影響を考慮して、撮影はＮＧにするなど、配慮も十分。

　開業30周年を迎えた会津鉄道のシンボルとなった「らぶ名誉駅長」と「ぴーち施設長」に、ぜひ会いに行ってみては？

（写真・沖 昌之　Text by Yuko Kobayashi）