犬や猫との引っ越し スムーズに新居に移るポイント

引っ越しは犬にも大きなストレスになる
引っ越しは犬にも大きなストレスになる

 ペットと暮らす人がナーバスになりやすい問題として、引っ越しがあります。人間だって、新しい住まいでの生活にはドキドキしてしまうもの。ましてや事前の心構えができないペットにとっては、住み慣れた家を突然離れて見知らぬ環境に連れて行かれるわけですから、大きなストレスとなります。

 

 

身の周りの品は使い慣れたものを

 ペットと暮らせる物件を専門に仲介するペット賃貸カンパニーの込山哲寛代表は、犬や猫の負担を少なくするための引っ越し術について、こうアドバイスします。


「引っ越しを機に家具や日用品を新調しようとする人も多いですが、ペットのグッズは極力、使い慣れたものを新居に持っていくようにしてください」


 新しい場所に行けば、マーキングをしたくなるのが犬猫の習性です。せっかくの新居であちこちにオシッコされてしまっては大変ですし、ペットがなるべく安心できる環境を整えてあげる必要があります。


「まずは使い慣れたトイレと、毛布か布団、ベッドを置いて、居場所と排泄の環境を確保してあげましょう」


 新しい環境では、精神的に不安定になって暴れがちになったり、ウンチをいたずらしたりすることが多いので、飼い主はなるべく一緒にいてあげる時間を長くすることも大切だといいます。


 しかし現実には、引っ越しの最中や前後は何かと忙しいもの。ペットが一緒では作業が進まなかったり、かまってあげられなくて互いにストレスを感じてしまったりする可能性もあります。思い切って2〜3日ペットホテルなどに預けて、身の回りの整理を終え、環境を整えてあげてから、迎えに行くのもおすすめだそうです。

 

引っ越しは猫にも大きなストレスになる
引っ越しは猫にも大きなストレスになる

長距離移動は難問、車は汚れ対策を

 ペットを伴う移動は頭の痛い問題です。小型のケージに入る大きさのペットで、近距離であれば、電車など公共交通機関に手荷物扱いで乗車できるので、ケージに入る練習をしておけば、なんとなかります。問題は大型のペットや長距離の移動です。


 JR各社では、新幹線などの車内に持ち込めるペットとして、長さ70センチ以内でタテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースに入り、ケースと合わせて10キロ以内と定めています。この規定を満たせば、280円で持ち込むことが可能です。


 飛行機の場合、犬と猫は有料で預けることができますが、犬の場合、犬種によっては拒否される場合があります。たとえば、JALは体温調節を苦手とするブルドッグとフレンチ・ブルドッグは預かりの対象外で、ANAも夏季期間中はブルドッグだけでなくボクサー、シーズー、テリアなど短頭犬種の預かりを中止しています。


 飛行機や電車が難しいペットは、車に乗せる必要があるでしょう。長距離のドライブはペットには負担で、オシッコやウンチだけでなく、吐いたりすることも多いので、レジャーシートを敷いておくなど、汚れ対策が必要です。自家用車がある人はよいのですが、レンタカーを利用する場合は、同乗のルールが各社で異なるので確認が必要です。体重を10キロ程度までに限定しているレンタカー会社が多いようです。


 車も難しい場合でも、引っ越し業者の中にはペットの輸送に対応するところもあります。料金は割高にはなりますが、こうした業者を利用するのもよいでしょう。

森田悦子
フリーランス記者、ファイナンシャルプランナー。金沢大学法学部卒。地方新聞社会部記者、編集プロダクションを経て独立。得意テーマは経済、金融、投資、社会保障、ペットなど。「AERA」「週刊朝日」などで執筆中。どちらかというとネコ派。

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この連載について
ペットの住宅事情
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