猫の映画を見た後、保護猫に出会う 映画館で譲渡会
埼玉県川越市にある映画館「川越スカラ座」で、12月2日(土)と11日(月)の2回、保護猫の譲渡会が開かれる。傑作猫映画特集(2日~15日)にあわせたイベントだ。上映期間中には猫の写真展や、動物愛護のトークショーなどもある。
「映画館で猫の譲渡会を行ってみたいと、以前から希望を持っていました」
こう話すのは、イベントを企画した川越スカラ座・番組編成イベント担当の飯島千鶴さんだ。
同館では2日~15日の間、古都イスタンブールの人々と猫との幸せな関係を捉えたドキュメンタリー映画『猫が数えてくれたこと』と、原作本が世界中で大ベストセラーとなったホームレスと野良猫の実話映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を上映する。そのタイアップイベントとして、保護猫の譲渡会を開催する。
企画のきっかけは、2年前に同館で上映した動物の映画だった、と飯島さんはいう。
「保護犬や保護猫を救う人々を描いた『犬に名前をつける日』という映画を上映した時に、動物愛護のトークイベントなどを行いました。その時に、理解を示してくださるお客様も多くいらしたので、猫の映画を上映する機会があれば、トークだけではなく、保護猫活動のお手伝いできないだろうかと思ったのです」
実現に向けて、前回のトークイベントに登壇した保護猫カフェ「ねこかつ」の梅田達也さんに協力を依頼した。
一般的な映画館はスクリーンに向かって階段状に座席があるが、同館は平面の床に椅子が124席固定されている。その椅子を台にして、キャリーケースを置こうと考えたのだ。
「実際に梅田さんに館内を観ていただき、安全面などの確認をしてもらいました。通路から猫を見る形になります」
保護猫譲渡会は2日が17時から、11日が17時半から。いずれも映画の終了後に行われる。映画を観なくても、譲渡会のみの参加もできる。
「ねこかつ」の梅田さんは、期待をこめていう。
「成猫、子猫あわせて20~30匹が参加予定です。デパートなどでは譲渡会を開催していますが、映画館で行うのは初めて。出会いの場が増えるのはいいことですし、多くの方に興味を持って来ていただきたいですね」
通常「ねこかつ」が行う譲渡会と同じく、お気にいりの猫がいても、その場ですぐに連れて帰るこことはできない。アンケート調査等を行って、後日トライアルという形になる。
また、期間中は館内で「外で生活する猫」写真展が開かれ、10日(日)の上映後には、飼い主のいない猫の問題に取り組む「ちよだニャンとなる会」と、「保護猫カフェねこかつ」のトークイベントもある。
「映画は2本立てではなく入れ替え制です。当館のどちらかの半券提示で、近隣のお店の”ねこラベル”の対象ワインが1杯50円引きになったり、猫皿や猫グラスで飲食できるサービスもあります。気軽に遊びにいらしてください」(飯島さん)
(藤村かおり)
上映時間など詳しくは、川越スカラ座のホームページで。
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