サーフィン犬のコーダ ボード操り、華麗に波乗り
穏やかな海。波待ちしているサーファーに混じり、華麗なライディングをみせる犬がいた。風になびく金髪のヘア(耳)。その華麗な波乗りを見ていただきたい。
(末尾に写真特集があります)
サーフィンをしているのは、イングリッシュ・コッカー・スパニエルの「コーダ」(5歳、オス)。波に乗るときは小さな尻尾を左右に振り、「早く!早く!」と言わんばかりにうれしそうに鼻鳴きをする。よく見ると、ウエットスーツには「CODA」と名前が入っている。
「ウエットはコーダのサイズに合わせて作った特注品なんです。私が着ているのは既製品なんですけどね」と笑顔で教えてくれたのは、飼い主の浅野里実さん。聞けば彼女、ドッグトレーナーをしていると言う。
「イングリッシュ・コッカー・スパニエルは、もともと水鳥を狩るための猟犬だったので、海も、泳ぐのも大好きなんです。水が好きすぎて、お散歩中に池に入ったり、ドブに入っていたなんてこともあるんですよ(笑)」
バランス感覚を要するサーフィン。未経験者なら海の中でサーフボードにまたがることすら難しいのだけれど、コーダはいとも簡単に乗っている。
「サーフィン歴は2年です。波に乗るためには、コーダのいる位置も重要で、ボードの上で一歩でもずれたり、進行方向を向いていなかったりするとバランスを崩してしまいます。あと、危険を伴うので、コーダが“いやだ”と思ったらやらないことも大切。自分の意志でボードに乗らない限り、無理強いはしません。サーフィンをするうえで、コーダの安全は絶定条件です」
ウエットスーツは防寒用でもあり、ライフジャケットも必ず着用する。海水をすぐに排出させるために利尿作用のあるヤギミルクと、体を温められて、なおかつ消化のいい食べ物も必須だと言う。
「海から上がった後、私は水シャワーでも、コーダはお湯で洗います(笑)飼い犬のコンディションを見てあげることは飼い主として当然のこと。コーダは、朝起きると“ハグして!”と飛びついてくるのですが、仰向けにさせて、全身の健康診断をするのも毎日の日課です」
外ではアクティブなコーダだけれど、意外にも家の中では存在すら感じないほど静かなんだとか。そして自分のゴハンの時間ぴったりに、スヌード(耳がフードボウルに入らないようにするためのヘアバンド)と、お皿をくわえてやって来る。
「おやつをやった時、“もう無いよ”と騙されることもありますね。前脚の下に隠しているんです。固い信頼関係があると思っているんですが、トムとジェリーみたいなときも結構あるんですよ(笑)」
犬の特性や性格を生かして、毎日を一緒に楽しむ。コーダと浅野さんは間違いなく最高のパートナーだ。
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