爪切り中に背中を押さえつけられウサギ骨折、獣医師に賠償命令

原告女性が飼っていたウサギ「マリア」
原告女性が飼っていたウサギ「マリア」

 ペットのウサギが骨折したのは、爪切りの際に背中を押さえつけられたからだとして、大阪市の女性(24)が市内の動物病院の獣医師らに約184万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が30日、大阪高裁(江口とし子裁判長)であった。高裁は請求を棄却した一審判決を一部変更し、獣医師2人に計約15万円を支払うよう命じた。


 判決によると、2014年11月、ウサギ(メス、1歳)の体を獣医師が押さえ、トリマーが爪を切った。約1時間後、歩き方に異変を感じた女性が別の病院で検査を受けさせ背骨が折れていると判明。翌15年1月に死んだ。


 高裁は「体を押さえる動作は、力の入り方次第で骨折の原因となる」と指摘。ウサギの骨が折れやすいことは獣医師に知られていたとし、獣医師の過失を認めた。

 

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