これぞ猫の恩返し! ワインバーの店長猫「ひじき」

店内を見守るひじき店長=姫路市
店内を見守るひじき店長=姫路市

 兵庫県姫路市立町のワインバー「BUENA VISTA(ブエナビスタ)」で、猫の名物店長「ひじき」が人気を呼んでいる。白黒模様が鼻筋のあたりで「八」のような形になっている「ハチワレ」。客のひざに乗って寝込むなど人に懐き、遠方からわざわざ会いに来るファンも後を絶たない。


 ひじきの「店長就任」は2014年9月。オーナーの阪口仁美さん(52)が以前飼っていた猫に似ていた推定2歳のメスの野良猫を保護。黒くてやせ細っていたので「ひじき」と名づけた。店に連れてきたが当時の猫の店長レオとはそりが合わず、結局レオが引退して自宅に戻り、ひじきが店長に就任した。


 今は体長約45センチ、体重も約3キロに成長し、お客さんにすり寄ったりひざに乗ってくつろいだり。写真を撮る人が続出してたちまちSNSで拡散され、猫ファンの心を揺さぶった。


 亡くなった飼い猫に似ているため半年に一度ほど会いに訪れるという神戸市の女性や、関東などから姫路城観光に訪れてわざわざ来店する客もいる。海外からも「日本に観光に行ったら店に会いに行きます」とメッセージが送られてくる。


 ひじきの保護に協力した常連客の中村まり子さん(35)は「仕事を終えて店に来て、ひじき店長と会うだけで疲れも飛んでいきます」と話す。


 飲食店のデザインなども手がける阪口さんは「おとなしいひじきは、テーブルの料理にも手を出さず行儀がいい。お客さんを癒やしてくれる頼れる店長です」と信頼を寄せている。


 ブエナビスタは昼のカフェ営業もある。日曜休み。


(伊藤周)

朝日新聞
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