「大好きな犬と学び、現場に行ける」 25歳の警察犬訓練士

岩政真理さん(左)とグナ=岐阜県大野町松山
岩政真理さん(左)とグナ=岐阜県大野町松山

■心を通わせ大会へ現場へ 岩政真理(いわまさまり)さん=岐阜県大野町

 嘱託警察犬の訓練士として、岐阜県大野町の羽島警察犬・愛犬大野訓練所で5頭の犬を育てる。中でも、雌のグナ(3)との相性は抜群で、2015年から数々の大会で入賞。昨年6月にあった全国の嘱託警察犬の大会では「足跡追及の部」で準優勝し、警察庁刑事局長賞をもらった。


 名古屋市出身。マンション育ちで犬を飼ったことがなかったが、昔から犬が好きだった。「犬とともに学び、一緒に現場へ行けるところに惹(ひ)かれた」。12年からこの訓練所で働く。


 最初は自分の気持ちが犬に全く伝わらず、泣いてばかりだったという。それでも、負けず嫌いな性格から、時間をかけて接するうちに心が通い合うようになった。


 厳しさが必要なお調子犬もいれば、怒られると頭が真っ白になる気弱な犬もいる。「人間と同じで色んな性格の犬がいる。私と犬との間で通じる『言葉』を増やすことが大切」と話す。


 グナとは3年の付き合い。鼻の感度が鋭く、訓練にも意欲的だ。今年に入ってからも西日本の大会で優勝2回、準優勝1回の好成績を挙げている。グナは16、17年度と県警の嘱託警察犬に認定された。


 午前5時起床、午後11時就寝の毎日だが、「犬と一緒なので楽しいです。大会でも現場捜査でも、活躍できるよう頑張りたい」と意欲満々だ。


(竹井周平)

朝日新聞
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