重すぎる愛から逃避? 愛犬ぷりぷりはツンデレ・トイプー
3回に渡り、ぷりぷりとの出会いの物語を書きました。
わが家に来たその日にいきなり下血! という衝撃の幕開けで、人生で初めてペットを迎えた超初心者のオカンは右往左往するばかり。ワンコが来れば、楽しくて、癒されて、幸せな毎日が続く――。そんな風にいいことしか考えず、リサーチも勉強もせずに、ぷりを迎え入れたダメダメオカンは、いきなり頭から冷たい水をぶっかけられたようでした。
でも今となっては、あの怒涛の日々を必死に乗り越えながら、命を預かる意味と覚悟ができたように思います。
それにしても、文字にしていたら当時の記憶が走馬灯のように脳裏を駆け巡り、思い出しては涙、写真を整理しては涙。
「ぷりたん、オカンのところに来てくれてありがとう! 元気に大きく育ってくれてありがとう!!」
感情が高ぶり、ぷりを強く抱きしめたい衝動にかられ、グショグショ号泣顔で「ぷりぃぃぃ、こっちおいで!」と呼ぶと……。
ぷりさん、ガン無視。横目でチラッと見てるから、絶対聞こえてるくせに!
それでもめげずにすり寄っていくと、「ちょ、勘弁してよ~」てな具合で、ものすごい勢いで逃げていく。
てか、ぷりたん、いつもそうなんです。
たとえば、テレビでワンコの感動の実話などを見ると涙が止まらないオカン。その段階で、ぷりは不穏な空気を感じているのか「リーリーリー」と逃げる態勢を整えている様子。そして感情MAXになったオカンが抱きしめようと近づくや否や、寝室にハヤテのように逃げていく。なんでやねん。
あと、自分からペロペロなめてくるくせに、オカンからチューしようとすると思いっきり顔をそむける。ひどい時は脚を思いっきり突っ張って拒否られる。なんでやねん。
ぷりぷりは基本甘えん坊なのですが、自分から甘えるのはいいけど、相手から来られるのはイヤ。ツンデレはニャンコの専売特許、ワンコだと柴犬ちゃんはそうらしいけど、ぷりは、ワンコでトイプー、そのくせツンデレ。
ところが。
悲しいことやつらいことがあって落ち込んでいたりすると、いつの間にかそばに来て、横で寝始めたりする。「抱っこしてもいいよ」とオカンの腕を前脚でちょんちょんしてくれることも。そして、おとなしく抱きしめさせてくれるのです。
オカンの気持ちをぷりたんなりに理解してくれているのかな? ワンコって驚くほど空気や感情を読んで、さりげなく寄り添ってくれる。ぷりぷりも実は、とっても優しいワンコなんです。
なーんて書いていたら、またまたぷりが愛おしくなってきた。あ~、めっちゃ抱きしめたい!
でも、「そーゆーの重いんだワン」と拒否られることをこの10年で学んだオカンは、へそ天で爆睡中のツンデレ姫を起こさないよう、遠くで一人、静かに身悶えるのでした。
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